リーフレタスが、それらしい大きさになってきた。
今日穫っていいのか、もう少し待つのか。株ごと抜くのか、外の葉だけちぎるのか。外葉だけにしたら、あと何回穫れるのか。調べると日数はばらばらで、自分のレタスが何日目なのかも、正直あやふやです。
私のところでは、アクアポニックス・水耕栽培のリーフレタスの収穫時期は、だいたい種の袋に書いてあるとおりです。冬は遅くなり、夏はとう立ちが早い。穫り方は、出荷するときは株ごと、家で食べるときは外からもぎます。この記事は、その穫りどきの決め方と、終わらせる線を書きます。
- 収穫時期は、種の袋の日数でいい。私のところでも、だいたい袋のとおり。冬は遅く、夏は終わりが早い。
- 今日かどうかは、外側の葉が手のひらくらいになったか。
- 売る・配るなら株ごと、家で食べるなら外からもぐ。外葉は1回に2〜3枚まで。
- 何回穫れるかは、回数ではなくとう立ちで決まる。見たらその週のうちに株ごと穫る。
- 冬は加温なしで遅くなるだけ。とう立ちの心配が無いので、外葉でつなぐ季節。
- リーフレタスの収穫時期は、種の袋の日数でいい|冬は遅く、夏は早く終わる
- 株ごと穫るか、外葉からもぐか|私は、出荷は株ごと、家で食べるなら外から
- 外葉から、何回穫れるか|回数を決めるのは、とう立ち
- 夏はとう立ちが早い|暑さが積み上がると、花へ切り替わる
- 冬は加温なしで、遅くなるだけ|冬だから困ったことは特にない
- 種まきは、光を当てる|暑い時期は芽がそろいにくい
- ひょろひょろになる、しなしなになる|先に見るのは光と株の数
- 赤いリーフレタスの色が薄い|赤は、光と寒さで濃くなる
- アクアポニックスにリーフレタスが向いている理由
- 種はどれを選ぶか|私はオーガニックの種があれば、それにしている
- どこでやめるか|リーフレタスの収穫で決めておく線
- まとめ
- よくある質問(FAQ)
- 次に見るのは、ここ
リーフレタスの収穫時期は、種の袋の日数でいい|冬は遅く、夏は早く終わる
答えを先に書きます。アクアポニックスでも水耕栽培でも、収穫時期の目安は種の袋の日数で足ります。私のところでは、だいたい袋のとおりに穫れています。
ずれるのは季節です。冬は袋の日数より遅くなります。水温が下がると、根が養分を吸う速さも、葉を広げる速さも落ちるからです。夏は逆に、葉が育ちきる前にとう立ちが来やすい。日数が早く進むのではなく、終わりが早く来ます。
調べて日数がばらばらに見えるのは、書いた人の季節と場所が違うからです。夏まきと秋まきと冬まきで、同じ品種でも穫れるまでの日数は変わります。他人の日数を自分の株に当てはめるより、手元の袋の日数を起点にして、冬なら遅れる、夏なら早く終わる、と読むほうが外れません。
もう1つの物差しは、株の姿です。外側の葉が手のひらくらいに広がり、中心から次の葉が次々に出ていれば、穫りはじめていい。袋の日数は「いつごろ」を、株の姿は「今日かどうか」を決めます。

株ごと穫るか、外葉からもぐか|私は、出荷は株ごと、家で食べるなら外から
リーフレタスの穫り方は2つです。株ごと根元で切るか、外側の葉から手でもぐか。
私は、出荷するときは株ごと、家で食べるときは外からもぎます。
違いは、一度にまとまった量が要るか、毎日少しずつ要るかです。出荷や人に分けるときは、1株がそのまま1つの形になります。株ごと穫れば、空いた穴に次の苗を入れて、栽培槽の回転を揃えられます。
家で食べる分は、一度にたくさんは要りません。外側の葉を数枚もげば、その日のサラダには足ります。中心を残しておけば、そこから次の葉が出てくるので、同じ株から何度も穫れます。外葉から穫るやり方と、1回に穫る枚数は、ほかの葉物と同じです。
株ごと穫るのは、1本の木を丸ごと伐ることに近く、外葉からもぐのは、実のなる木から熟れた分だけ摘むのと同じです。どちらが正しいかではなく、何のために穫るかで選びます。

外葉から、何回穫れるか|回数を決めるのは、とう立ち
「リーフレタスは何回収穫できますか」という質問は、よく見かけます。
回数は、決まっていません。外葉からもいでいるかぎり、株は中心から新しい葉を出しつづけます。終わりを決めるのは回数ではなく、株が花のほうへ切り替わったとき、つまりとう立ちです。
とう立ちした株は、葉に戻りません。中心から茎が立ち上がり、上の葉が小さくなり、噛むと苦くなります。レタスが苦いときは、先端を見れば戻るかどうかが分かります。
だから、同じ株から何回穫れるかは、季節で変わります。涼しい時期は、とう立ちまでの時間が長いので、何度も穫れる。暑い時期は、すぐに終わりが来る。冬は、次の葉が出るまでが遅いので、1回ごとの間隔が空きます。
1回にもぎすぎないことも、回数を延ばします。外側の葉を全部取ると、光を受ける葉が無くなって、次の葉が出るまで時間がかかります。1回は外側の2〜3枚まで。数株から少しずつもぐほうが、長く食べられます。
夏はとう立ちが早い|暑さが積み上がると、花へ切り替わる
私のところでも、夏のリーフレタスはとう立ちが早いです。
とう立ちの引き金は、暑さです。1日だけ暑い日があったからではなく、暑い日が積み重なって、株が「種を作る季節だ」と判断したときに切り替わります。とう立ちと徒長の見分け方は、先端につぼみがあるかどうかです。
夏に育てるなら、とう立ちは避けられない前提で組みます。穫りどきを待たない。それらしい大きさになったら、早めに株ごと穫って、次の苗に替えます。外葉から少しずつ、という穫り方は、夏には向きません。もいでいるあいだに、株が花へ切り替わるからです。
水温も効きます。アクアポニックス・水耕栽培の夏は、水温22℃のあたりで葉物の動きが鈍ります。水が温まるほど、根の元気が落ち、とう立ちも早まります。夏の葉物は、リーフレタスより暑さに強いものへ替えるのも1つの手です。

冬は加温なしで、遅くなるだけ|冬だから困ったことは特にない
冬のリーフレタスは、遅くなります。それ以外に、冬だから何かが起きた、ということは私のところでは特にありませんでした。
私の設備でいちばん大きいのは、ハウスの中の深水式(DWC)で、魚は錦鯉です。加温の設備はありません。ハウスの中が氷点下2℃まで下がった朝も、槽の水は凍りませんでした。水量が多いからです。冬の栽培槽にあったのは、リーフレタスとスイスチャードでした。
遅くなる理由は、水温です。水が冷えると、根が養分を吸う速さが落ちます。アクアポニックスでは、そのうえ魚も餌を食べなくなり、野菜の養分の元になる魚のフンも減ります。冬のリーフレタスは、野菜と魚の両方が休みに入った中で、少しずつ葉を増やしています。
冬は、たくさん穫る季節ではありません。とう立ちの心配がほとんど無いので、外葉から少しずつもいでつなぐのに向いた季節です。冬に止まる理由は、屋外と室内で違います。室内で育てるなら、水温より先に光が足りなくなります。
種まきは、光を当てる|暑い時期は芽がそろいにくい
リーフレタスの種は、光を当てると芽を出す側の種です。スポンジにまいたら、上から覆いません。スポンジの水位は半分で、上半分を空気に触れさせておきます。
レタスの種は、暑さに弱い種でもあります。水温が高い時期にまくと、芽の出方がそろいにくくなります。夏の終わりにまいて芽がそろわないときは、まき方より温度を疑います。涼しくなってからまけば、小さな1粒の種で、水を吸えばすぐに割れます。
同じ日にスイスチャードもまくなら、あちらは暗くても芽を出す種で、殻が硬く発芽がそろいません。同じ窓辺に並べると、レタスは光で、スイスチャードは暖かさで、両方の条件がそろいます。
芽が出て、スポンジの底から白い根が見えたら、栽培槽へ移します。移すのは日数ではなく、根が出たかで決めます。
ひょろひょろになる、しなしなになる|先に見るのは光と株の数
リーフレタスの悩みでいちばん多いのは、ひょろひょろと茎が伸びて、倒れそうになることです。
先に疑うのは、光と株の数です。光が足りないと、株は光を探して茎を伸ばします。株が多すぎても、互いの影で同じことが起きます。徒長は、光を足せば止まります。足しても止まらず、先端につぼみがあれば、それは徒長ではなくとう立ちです。
1つのスポンジから芽が何本も出たら、本葉のころに1本に切ります。間引きは、抜かずに切る。外葉をもぐのも、そのまま間引きの代わりになります。
しなしなになるのは、植え替えの直後なら、根が新しい水になじむまでの数日です。根が伸びはじめれば戻ります。それ以外で、昼にしおれて夕方に戻るなら、暑さで根が弱っているのを疑います。水耕栽培の根は、水の中の酸素で息をしています。水が温まるほど、水に溶ける酸素は減ります。
赤いリーフレタスの色が薄い|赤は、光と寒さで濃くなる
赤いリーフレタスを育てたのに、緑っぽい。室内で育てると黄緑、外に出すと赤くなる。そういう声も多く見かけます。
赤いレタスの赤は、強い光と寒さで濃くなる色です。葉が自分を強い光から守るために作る色で、光が弱い室内や、暖かい時期には薄くなります。色が薄いのは、育ちが悪いからではありません。
冬の屋外やハウスで赤が濃くなりやすいのも、同じ理由です。味や栄養の良し悪しと、色の濃さは別の話なので、色が薄くても穫って食べて構いません。
アクアポニックスにリーフレタスが向いている理由
アクアポニックスの野菜の養分は、魚の餌から出たものです。量は多くありません。実をつける作物は、花と実のために多くの養分と光を使いますが、葉物は葉を広げる分で足ります。アクアポニックスで育つ作物の中でも、リーフレタスは養分の少なさが響きにくい側です。
もう1つは、穫り方を選べることです。株ごと穫れば回転が揃い、外葉からもげば長く続く。魚の数や季節に合わせて、どちらにも寄せられます。
向かないのは、真夏だけです。暑さでとう立ちが早まり、水温が上がると根も弱ります。秋から春はリーフレタス、真夏は暑さで止まらない空芯菜のような葉物へ入れ替える、という回し方なら、栽培槽が空きません。アクアポニックス・水耕栽培を秋から始めると楽になる理由も、ここにあります。
種はどれを選ぶか|私はオーガニックの種があれば、それにしている
リーフレタスの種は、緑のものと赤いもの、葉の縮れたものなど、たくさんの種類があります。
私は、オーガニックの種があれば、それを使うようにしています。ただ、ふつうの種と育ちを比べたことはなく、特に理由があってそうしているわけではありません。育ちの差を期待して選ぶものではない、ということだけは書いておきます。
はじめてなら、緑と赤の2色が混ざった種が1つあると楽です。どちらがその場所に合うかが、1袋で分かります。赤は光の強い場所で色が出て、緑は光が少なめでも育ちます。
緑と赤が1袋に入ったオーガニックの種なら、どちらがその場所に合うかが1回で分かります。

どこでやめるか|リーフレタスの収穫で決めておく線
線を決めておきます。
穫りはじめは、種の袋の日数と株の姿で決める。冬は袋より遅れる。外側の葉が手のひらくらいになれば穫っていい。
売る・配るなら株ごと、家で食べるなら外からもぐ。外葉は1回に2〜3枚まで。
とう立ちを見たら、その週のうちに株ごと穫って終わらせる。中心から茎が立ち、先端につぼみがあれば、葉には戻らない。
夏は待たない。それらしい大きさで株ごと穫り、次の苗に替える。
迷ったら、今日穫ります。リーフレタスで一番もったいないのは、もう少し大きくしてからと待っているうちに、とう立ちが来ることです。
まとめ
アクアポニックス・水耕栽培のリーフレタスの収穫時期は、種の袋の日数で足ります。私のところでも、だいたい袋のとおりに穫れています。冬は遅くなり、夏はとう立ちが早く来ます。今日穫るかどうかは、外側の葉が手のひらくらいになったかで決めます。
穫り方は、何のために穫るかで選びます。私は、出荷するときは株ごと、家で食べるときは外からもぎます。外葉は1回に2〜3枚まで。何回穫れるかは回数ではなく、とう立ちで決まります。
冬は加温なしでも止まらず、遅くなるだけです。夏は待たずに株ごと穫って、次の苗に替えます。迷ったら、今日穫ります。
よくある質問(FAQ)
Q. リーフレタスの水耕栽培の収穫時期はいつですか。
A. 目安は種の袋に書いてある日数で足ります。私のところでも、だいたい袋のとおりに穫れています。冬は袋の日数より遅くなり、夏はとう立ちが早く来ます。外側の葉が手のひらくらいになれば穫りはじめて構いません。
Q. リーフレタスは何回収穫できますか。
A. 回数は決まっていません。外葉からもいでいるかぎり、株は中心から新しい葉を出しつづけます。終わりを決めるのはとう立ちです。涼しい時期は長く続き、暑い時期はすぐに終わります。
Q. 株ごと穫るのと、外葉から穫るのは、どちらがいいですか。
A. 何のために穫るかで選びます。私は、出荷するときは株ごと、家で食べるときは外からもぎます。まとまった量が一度に要るなら株ごと、毎日少しずつなら外葉からです。
Q. 外葉は1回に何枚まで穫っていいですか。
A. 外側の2〜3枚までにします。全部もぐと光を受ける葉が無くなり、次の葉が出るまで時間がかかります。数株から少しずつもぐほうが長く食べられます。
Q. リーフレタスは冬でも育てられますか。
A. 育てられます。加温しないと遅くなりますが、止まりはしません。私のところのハウスの深水式は加温なしで、冬もリーフレタスとスイスチャードを育てています。冬だから困ったことは特にありませんでした。
Q. 夏にリーフレタスがすぐとう立ちします。
A. 暑さが積み上がると、株が花のほうへ切り替わるためです。私のところでも夏はとう立ちが早いです。夏は穫りどきを待たず、それらしい大きさで株ごと穫って次の苗に替えます。
Q. とう立ちしたリーフレタスは食べられますか。
A. 食べられますが、葉が硬く苦くなっていきます。とう立ちした株は葉に戻らないので、見つけたらその週のうちに株ごと穫って終わらせ、空いた穴に次の苗を入れます。
Q. リーフレタスがひょろひょろに伸びます。
A. 先に光と株の数を疑います。光が足りないか、株が多すぎて互いの影になっていると、茎が伸びます。光を足しても止まらず、先端につぼみがあれば、徒長ではなくとう立ちです。
Q. 赤いリーフレタスが赤くなりません。
A. 赤は強い光と寒さで濃くなる色です。光の弱い室内や暖かい時期には薄くなります。育ちが悪いわけではないので、色が薄くても穫って食べて構いません。
Q. リーフレタスの種はスポンジに埋めたほうがいいですか。
A. 埋めません。リーフレタスは光を当てると芽を出す種なので、上から覆わずにまきます。スポンジの水位は半分にして、上半分を空気に触れさせておきます。
Q. アクアポニックスのリーフレタスには、どんな魚がいいですか。
A. 私の設備は錦鯉です。野菜の養分は魚の餌から出るので、魚の種類より、餌の量と株の数の釣り合いが効きます。葉物は実ものほど養分を欲しがらないので、どの魚でも始めやすい作物です。
次に見るのは、ここ
ほかの葉物やハーブの穫り方はアクアポニックスの収穫|外葉からへ。中心から茎が伸びてきたらとう立ち|徒長と見分けるへ。穫ったレタスが苦かったらレタスが苦い|原因は3つへ。冬に育ちが止まる理由はアクアポニックス・水耕栽培の冬へ。冬にもう1つ並べる葉物はスイスチャード|発芽がそろわないへ。
