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メダカの飛び出し|理由は4つ。いつ・何の直後・どの個体かで決まる

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上から見た親メダカ数匹 めだか

朝、容器のわきの床に、メダカが落ちている。乾いていた。昨日まで元気だったのに。飛び出しです。

調べると「驚いたから」「水質が悪いから」「追われたから」と理由が並んで、最後に「ふたをしましょう」と書いてあります。どれが自分の容器の理由なのかは、分かりません。

理由は、飛んだ状況で分かります。いつ飛んだか、その直前に何をしたか、飛んだのはどの個体か。この3つで決まります。そこから書きます。

この記事の結論(要点)
  • 理由は4つ。夜に驚いた/水換え・塩浴の直後/昼間に同じ1匹/大雨で溢れた。
  • いつ・何の直後に・どの個体がで見分けます。対処は理由ごとに違います。
  • ふたは最後の手。空気の出入りを無くすふたは酸欠になります。先に水位を下げる。
  • 床で見つけたら、湿っていてエラが動いていれば水に戻す。泳ぎ出すことがあります。
  • 理由を直して1週間飛ばなければ終わり。また飛んだら理由が違います。

飛び出しの理由は、飛んだ状況で決まる

答えを先に書きます。メダカが飛び出す理由は4つあって、どれかは「いつ・何の直後に・どの個体が」で見分けます。

夜か早朝に、何もしていないのに飛んだなら、驚いたのです。猫や鳥、車のライト、雷。メダカは暗いところで急に光や振動があると、反射で跳ねます。行き先は見えていません。

水換え・塩浴・薬浴・引っ越しの直後に飛んだなら、水が原因です。水質や水温が急に変わると、その場から逃げようとします。塩浴中は飛びやすいと、塩浴の記事にも書きました。

昼間に、決まった1匹が飛んだなら、追われています。求愛かいじめかは、追う相手の性別で見分けます。逃げ場が無いと、上へ逃げます。

大雨の翌朝に何匹も減っていたなら、溢れて流れ出たのです。飛んだのではなく、水と一緒に出ています。台風の前にやることは、別に書きました。

この4つは、対処が全部違います。ふたをすれば全部止まる、というものではありません。

メダカの飛び出しの理由を状況で見分ける図。夜や早朝に何もしていないなら驚いた。水換えや塩浴や引っ越しの直後なら水が急に変わった。昼間にいつも同じ1匹なら追われている。大雨の翌朝に何匹も減ったなら溢れて流れた
ふたの前に、理由をひとつ取り除きます。

驚いて飛ぶ|夜の光と振動を減らす

夜に飛んだ場合の話です。

メダカは夜、水面の近くでじっとしています。そこへ懐中電灯の光、車のヘッドライト、猫の足音。急な刺激で、反射で跳ねます。暗いので、水面がどこまでかも見えていません。

対処は、刺激を減らすことです。夜に容器をのぞくときは、光を直接当てない。容器を道路のライトが当たる位置から動かす。猫が来るなら、来られない場所に置くか、網を先に張ります。

それでも止まらないなら、水面を低くします。縁から水面までの距離が、そのまま跳ねても出ない高さになります。目安として、縁から手のひらの幅くらい下げる。これだけで、驚いて跳ねた程度では出なくなります。

ふたは、このあとです。空気の出入りを無くすふたは酸欠になるので、使うなら網やすだれのような、空気が通るものにしてください。

驚いて飛ぶのは、健康な個体です。飛んでしまった1匹は残念ですが、残った魚には問題がありません。水を疑う必要はありません。

水が原因で飛ぶ|直前にやったことを戻す

水換え、塩浴、薬浴、引っ越し。その直後に飛んだなら、水です。

メダカは、水が急に変わると、その場から離れようとします。ほかに行き場が無いので、上に跳ねます。飛ぶのは1匹とは限りません。何匹も、同じ晩に飛びます。

水換えの直後なら、換えすぎか、水温差です。換えた量が多かったか、新しい水が冷たかったか。次からは量を減らし、水温を合わせます。

塩浴や薬浴の直後なら、濃度が急に上がっています。塩は一度に入れず、数回に分けて溶かします。薬も同じです。

引っ越しの直後なら、向こうの水と合っていません。袋ごと浮かべて少しずつ混ぜる水合わせを、もう一度、丁寧にやります。

この場合、飛ばなかった魚も苦しんでいます。水面で口をパクパクしていたら、飛び出しの前に、水のほうを直してください。

上から見た親メダカ数匹
追われる側が上へ逃げなくて済むように、水草や物陰を入れます。

追われて飛ぶ|逃げ場を作る

昼間に、いつも同じ個体が飛ぶ。これは追われています。

逃げる魚は、横に逃げて、壁に当たり、上に逃げます。狭い容器や、隠れるものが無い容器で起きます。

まず、追っているのがオスで追われているのがメスなら、求愛です。産卵期には普通のことで、止める必要はありません。ただし、追われ続けてメスが弱るなら、話は別です。

対処は、逃げ場です。水草や物陰があれば、追われる側が逃げ込めます。上に逃げなくて済むようにする。

それでも同じ個体が追われ続けるなら、その個体を別の容器に分けます。追う側を分けても構いません。数が多すぎるなら、2Lに1匹の目安まで減らします。

弱った個体が追われることもあります。尾ぐされで弱ったメダカでも飛び出すことがあります。飛んだ個体のヒレが傷んでいたら、病気のほうを先に見てください。

溢れて出る|飛んだのではなく流れた

大雨のあと、何匹もいなくなっている。これは飛び出しではありません。水と一緒に流れ出ています。

容器に雨が入り、水位が縁まで上がり、そこから溢れる。メダカは水面の近くにいるので、溢れる水に乗って出ます。

対処は、溢れる前に水を減らすか、雨が入らないようにするか。台風の記事に、前日にやることをまとめました。ふたをするなら、雨を受けて重くなるものではなく、雨が抜けて魚が出ないもの。網です。

もうひとつ。溢れなくても、雨で水位が上がると、縁との距離が縮まります。普段は跳ねても出なかった高さが、出る高さになります。雨のあとは、水位を戻してください。

この理由は、屋外だけです。室内で飛んだなら、この章は関係ありません。

飛び出した個体を見つけたら|湿っていれば戻す

床に落ちたメダカを見つけた。まず、触ってみてください。

体がまだ湿っていて、エラが動いているなら、戻します。手ですくって、元の容器の水に戻す。動かなくても、しばらくすると泳ぎ出すことがあります。

戻したら、その個体だけ別の小さな容器に分けて、様子を見ます。落ちたときに体を打っていることがあり、ほかの魚に追われると持ちません。餌はその日は与えません。

体が乾いてカラカラになっているなら、戻りません。それでも、念のため水に入れてみる、という方はいます。動かなければ、そのままにしないで、死んだメダカの扱いのとおりにしてください。

戻った個体は、数日、体の表面を見ておきます。落ちたときの傷から、ヒレが裂けたり、体表が白くなることがあります。出たら、その症状の記事の手当てに移ります。

1匹戻せたら、次は、なぜ飛んだかです。最初の章に戻って、状況から理由を決めてください。理由が分からないまま戻しても、また飛びます。

飛んだのに、床に見当たらないとき

数が減っているのに、床にも周りにも落ちていない。これもよくあります。

飛んだメダカは、小さくて、乾くと縮みます。容器の裏、棚のすき間、鉢の陰。落ちた場所は、跳ねた方向によって、思ったより遠いことがあります。屋外なら、鳥や猫や虫が先に見つけて、もう無いこともあります。

だから、床に無いからといって、飛んでいないとは言えません。逆に、飛び出し以外の減り方もあります。次々に死ぬなら、底に沈んで見えないだけということがあります。底を網でさらってください。

屋外で、減った数が多く、床に何も無く、前日に雨が降ったなら、溢れたほうです。屋内で、1匹ずつ減っていくなら、飛び出しか、底に沈んでいるか。

見当たらないときは、飛んだと決めつけず、底と、雨と、容器の周りの3つを順に確かめてください。

稚魚と針子は、飛ばない

「針子が減った。飛び出しか」と心配する方がいます。針子や稚魚は、跳ねる力がありません。減ったなら、理由は別です。

針子が減るのは、親や同居の魚に食べられているか、餌が足りないか、水質です。飛び出しではありません。飛ぶのは、体ができた成魚です。

ただし、稚魚の容器でも、溢れることはあります。小さくて軽いぶん、溢れた水に乗りやすい。雨のあとに稚魚が減ったなら、こちらを疑ってください。

もうひとつ、稚魚の容器は小さいことが多く、水面が縁の近くまであることが多い。成魚に育ってから同じ容器にいると、そこで飛びます。大きくなったら、深い容器へ移す。飛び出しの面でも、これは効きます。

黒い容器を上から見たメダカ
不透明で深めの容器は、水位を下げれば縁までの高さが稼げます。

ふたは最後の手|塞ぐと酸欠になる

「ふたをすれば済む」と思うかもしれません。ふたは、使い方を間違えると、飛び出しより多くの魚を失います。

空気の出入りを無くすふたは、酸欠を起こします。メダカは水面から空気を取り込みます。透明な板でぴったり塞ぐと、水面の空気が入れ替わらなくなります。

使うなら、網、すだれ、目の粗い園芸用のネット。空気と光が通って、魚が出ないもの。塩浴中に「ゆるく」と書いたのは、この意味です。

それより先にやるのは、水位を下げることです。縁から水面までの距離を取れば、ふたが無くても、驚いた程度の跳ねでは出ません。ふたは、それでも出るときの、最後の手です。

もうひとつ、ふたをすると、水面が見えにくくなります。元気がないサインは水面の近くに出ます。見えなくなると、飛び出し以外の異変に気づくのが遅れます。

だから、順番は、理由を直す、水位を下げる、それでもだめならふた。ふたから始めないでください。

飛びやすい容器と、飛びにくい容器

同じ理由でも、容器によって、出るか出ないかが変わります。

飛びやすいのは、水面が縁のすぐ近くまである容器です。小さな鉢や、水をなみなみ入れた水槽。跳ねた距離がそのまま外に出ます。

飛びにくいのは、縁までに余裕がある容器です。NVボックスのような深めの箱は、水位を下げれば、縁までの高さが稼げます。発泡スチロールも同じです。

もうひとつ、壁が透明かどうか。透明な水槽は、メダカから外が見えます。外の動きに驚きやすい。黒や不透明の容器は、外が見えないぶん、驚く回数が減ります。

容器を変えるほどのことではありませんが、これから新しく買うなら、深さと色は、飛び出しの面でも効きます。

どこで見切るか|終わりの判断

線を決めておきます。

理由を直して、1週間飛ばなければ、終わりです。水位は下げたままで構いません。ふたを付けたなら、外しても様子を見られます。

理由を直したのに、また飛んだなら、理由が違います。もう一度、いつ・何の直後に・どの個体が、で見直してください。2つの理由が重なっていることもあります。

何をしても同じ個体が飛ぶなら、その個体を分けます。追われているか、弱っているか。分けた先で落ち着けば、それが答えです。

最後にひとつ。飛び出しは、メダカが「ここにいたくない」と言っている合図です。ふたで閉じ込める前に、いたくない理由を、ひとつ取り除いてください。

まとめ

メダカの飛び出しの理由は4つ。夜に驚いた、水換えや塩浴の直後で水が急に変わった、昼間に追われた、大雨で溢れて流れた。いつ・何の直後に・どの個体が、で見分けます。

対処は理由ごとに違います。光と振動を減らす、水の量と温度と濃度を戻す、隠れ家を入れて続くなら分ける、雨を防いで水位を戻す。

ふたは最後の手です。空気の出入りを無くすと酸欠になります。先に水位を縁から手のひらの幅ほど下げる。それでも出るなら、網やすだれ。

床で見つけたら、湿っていてエラが動いていれば水に戻します。理由を直して1週間飛ばなければ終わり。また飛んだら、理由が違います。

よくある質問(FAQ)

Q. メダカはなぜ飛び出すのですか。

A. 理由は4つです。夜に驚いた、水換えや塩浴の直後で水が急に変わった、昼間に追われた、大雨で溢れて流れた。どれかは、いつ・何の直後に・どの個体が飛んだかで見分けます。対処は理由ごとに違います。

Q. 飛び出して乾いていました。生きていますか。

A. 体がまだ湿っていてエラが動いているなら、水に戻すと泳ぎ出すことがあります。戻したら別の小さな容器で様子を見て、その日は餌を与えません。乾いてカラカラなら、戻りません。

Q. 飛び出し防止には何をすればいいですか。

A. 順番があります。まず理由を直す、次に水位を縁から手のひらの幅ほど下げる、それでも出るなら網やすだれのような空気が通るふた。ふたから始めないでください。

Q. ふたをしてはいけないのですか。

A. 透明な板などで空気の出入りを無くすふたは、酸欠を起こします。使うなら網、すだれ、目の粗いネット。空気と光が通って、魚が出ないものにしてください。

Q. 水換えのあとに何匹も飛びました。

A. 水が急に変わったのが理由です。換えた量が多かったか、水温差があったか。飛ばなかった魚も苦しんでいるので、水面で口をパクパクしていないかを見て、水のほうを先に直してください。

Q. いつも同じ1匹が飛びます。

A. 追われています。追う相手がオスで追われるのがメスなら求愛ですが、逃げ場が無いと上へ逃げます。水草や物陰を入れ、それでも続くならその個体を分けてください。ヒレが傷んでいたら病気のほうを先に見ます。

Q. 大雨のあと、何匹も減っていました。

A. 飛んだのではなく、溢れた水と一緒に流れ出ています。雨が入らないようにするか、溢れる前に水を減らすか。雨のあとは、上がった水位を戻してください。

Q. 飛びやすい容器はありますか。

A. 水面が縁のすぐ近くまである容器と、透明で外の動きが見える容器です。深めで不透明な容器は、水位を下げれば縁までの高さが稼げ、外に驚く回数も減ります。

Q. どうなったら安心していいですか。

A. 理由を直して1週間飛ばなければ終わりです。また飛んだなら理由が違うので見直します。何をしても同じ個体が飛ぶなら、その個体を分けます。

飛んだ日と、その日にやったことを残しておくと、次に飛んだとき「何の直後か」がすぐ分かります。
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次に見るのは、ここ

ふたを考えているならメダカの旅行中の管理|ふたで塞ぐと酸欠へ。同じ1匹が飛ぶならメダカが追いかけ回す|求愛か、いじめかへ。水換えの直後なら水換えでメダカが弱る|換えすぎと水温差へ。塩浴中に飛んだならメダカの塩浴|濃度と期間へ。大雨で減ったならメダカと台風|前日にやることへ。