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メダカと混泳できる魚・エビ7種|ヒーターなしで越冬できる組み合わせ
めだか
2024.08.14
メダカを飼っていると、「もう1種類くらい入れられないかな」と思うことがあります。とくに屋外飼育では、ヒーターを使わずに一緒に越冬できる相手かどうかが選ぶ基準になります。
ヒーターなしという基準で残るのは、アカヒレ・青コリドラス・ミナミヌマエビあたりです。いずれも低水温に強く、メダカを襲いません。ただし忘れてはいけないのが、「混泳できる」は「メダカにとって良い」という意味ではないということ。とくに繁殖を狙う容器では、混泳はほぼ確実にマイナスに働きます。
- 無加温で越冬できて安全なのはアカヒレ・青コリドラス・ミナミヌマエビ。
- 「混泳できる」=「メダカに良い」ではない。卵と針子はエビにも魚にも食べられる。
- 失敗の原因は相手より環境。水量を増やし、隠れ家をつくるのが先。
混泳の相手を選ぶ基準は、適応水温と「メダカが口に入るサイズか」の2つです。
この記事の結論(要点)
- ヒーターなしで越せるのはアカヒレ・青コリドラス・ミナミヌマエビです。
- 「混泳できる」は「メダカにとって良い」ではありません。とくに繁殖では逆に働きます。
- 卵と針子は、エビにも魚にも食べられます。増やしたい容器に混泳は向きません。
- 入れる時期が要点です。朝晩の水温差が小さい時期に入れてください。
- 隠れ家を用意すること。底の生き物は、寒くなると物陰でじっとしています。
メダカとヒーターなしで混泳できる魚
この顔ぶれなら加温なしで冬を越せる。
屋外の無加温で越冬させるなら、選ぶ基準は適応水温の下限です。日本の冬は地域によって水温が5℃を下回るので、そこに耐えられるかどうかが分かれ目になります。
「越冬できる」と「快適に暮らせる」は別です。適応水温の下限に近い状態は耐えているだけなので、水量を多くして変化をゆるやかにします。
もっとも安心なのがアカヒレです。適応水温は5〜28℃と幅広く、丈夫さでは群を抜いています。動きも穏やかでメダカを追い回すことがなく、屋外の無加温飼育でも問題なく越冬できます。混泳の入口としては最有力でしょう。
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コリドラス・パレアタス(青コリ)は、コリドラスの中でも低水温に強い種類です。水底で食べ残しを拾ってくれるので、掃除役としても働きます。ただし底に沈む餌が必要で、浮上性の餌だけだと痩せていきます。
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オトシンネグロはコケ取り役です。ガラス面や水草に付いた藻を食べてくれます。適応水温は15〜25℃と幅が狭く、屋外での越冬はやや厳しいため、室内向きと考えたほうが安全です。
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ミクロラスボラ・ハナビは小型で温和な美魚です。ただし適応水温15〜26℃で、寒さへの耐性はアカヒレに劣ります。屋外で越冬させるより、室内の無加温という位置づけが現実的です。
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エビ・貝はいっしょに入れられる?
掃除役としてはエビが優秀です。コケも食べ残しも処理してくれるので、水槽の維持がぐっと楽になります。
掃除役としてはエビが優秀です。ただしメダカの卵や針子は食べられることがあるため、繁殖させたい容器では分けます。
ミナミヌマエビがもっとも相性のよい相手です。適応水温5〜28℃で越冬でき、体が小さいためメダカを襲うこともありません。迷ったらミナミで問題ないでしょう。
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ヤマトヌマエビはコケ取り能力が圧倒的です。ただし体が大きく気が強い面があり、弱った個体や死骸に群がることがあります。健康なメダカを襲うことはまずありませんが、数を入れすぎないほうが無難です。
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レッドファイアーシュリンプは、ミナミヌマエビの改良品種にあたる赤いエビです。性質はミナミとほぼ同じで、色があるぶん見栄えします。
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ただし全てのエビに共通する注意点があります。メダカの卵と針子は、エビに食べられることがあります。積極的に襲うわけではありませんが、目の前にあれば口にします。繁殖させたい容器にはエビを入れない——これは徹底したほうがよい部分です。
混泳させないほうがよい相手
水温が合っていても、一緒にできない組み合わせがあります。
混泳の可否は「水温が合うか」だけでは決まりません。口に入るかどうか、性質が攻撃的でないかを必ず併せて確認します。
判断の軸はシンプルで、メダカが口に入るサイズかどうかです。金魚も、ドジョウも、タナゴも、そしてスジエビやザリガニも、条件がそろえばメダカを食べます。「同じ日本の淡水魚だから」という理由で選ぶのは危険です。
グッピーやネオンテトラなどの熱帯魚は、そもそもヒーターなしで越冬できません。水温が合わない相手は、混泳の候補から最初に外します。
混泳は、越冬できるかどうかで決まる。
混泳を成功させる4つの条件
相手を正しく選んでも、環境が伴わなければうまくいきません。混泳の失敗は、相手の種類より環境が原因であることのほうが多くあります。
混泳がうまくいかない原因の多くは、相手の種類ではなく「水量不足」と「隠れ家不足」です。
最も重要なのが水量です。種類が増えれば、そのぶんフンも食べ残しも増えます。メダカだけなら足りていた水量でも、混泳させると一気に足りなくなります。混泳を始めるなら、まず容器を大きくするのが正しい順序です。
次に隠れ家。水草や流木、土管などで逃げ場をつくると、追いかけられる側のストレスが大きく減ります。屋外ならホテイアオイやマツモを浮かべておけば十分です。
餌が全員に行き渡っているかも見てください。メダカは水面、コリドラスは水底で食べます。浮上性の餌だけでは底の魚に届きません。沈下性の餌を併用するか、時間差で与えます。
うちで越冬できた組み合わせ
ここから先は、鷲林寺アクアファームで実際に越冬させた話です。
使っていたのは90cm水槽で、屋外に置いていました。
越したのはメダカとアカヒレだけではありません。青コリドラス、それにオトシンネグロも冬を越しています。
オトシンネグロを屋外で越冬させたという話はあまり見かけませんが、うちでは越えました。
冬のあいだ、水面が凍った日もありました。それでも死にませんでした。
これは水の深さがあったからだと考えています。水は4℃でいちばん重くなる性質があるので、
冬の容器は上のほうが冷たく、底に4℃前後の層が残ります。
表面が凍っても、底までは凍りません。うちの水槽で起きていたのはこれだと思っています。
小さな睡蓮鉢でも同じようにいくのかは、うちで試していないので分かりません。
ただ、水の性質から考えると、浅い容器では難しいと考えられます。
4℃の層は水深があってはじめて残るもので、深さがなければ上から底まで同じように冷え切ってしまうからです。
だから、冬に浅い容器へ移すという選択はしませんでした。
手元の容器で足りているかは、冷え込んだ朝に底の水温を測れば分かります。
4℃前後で止まっていれば深さは足りています。
入れる時期を間違えると、そこで決まる
いちばん大事なのは、いつ屋外に入れるかでした。
青コリドラスもオトシンネグロも、朝晩の水温差が小さい時期に入れています。
記録を取っていないので日付までは言えませんが、五月ごろだったと思います。
夏の暑さが引いた直後に入れたこともあります。
どちらも、水温が一日のなかで大きく動かない時期です。
これはメダカでも同じです。お店で買ったメダカは、水温が管理された水槽で暮らしています。
その個体をいきなり屋外の容器に入れれば、一日の水温差だけで負担になります。
「メダカだから屋外で大丈夫」と考えて、買ったその日に外へ入れるのは危ないやり方です。
隠れ家は入れていました
もうひとつ、うちの容器には土管を入れ、枯れ葉も沈めていました。
底の生き物は寒くなると物陰でじっとしているので、その場所があったことになります。
ただし隠れ家なしで越冬できるかは、うちでは試していないので分かりません。
分かっているのは、隠れ家がある状態で越冬できた、というところまでです。
隠れ家が無くても越せるのかは、試していないので分かりません。
ただ、底の生き物は寒くなると物陰でほとんど動かなくなります。
落ち着ける場所を探して動き回れば、そのぶん体力を使うはずです。
だから隠れ家を抜くという選択はしませんでした。夏は日陰にもなるので、入れておいて損がありません。
そして、越冬できただけではありませんでした。
青コリドラスは、屋外の水槽で自然に繁殖しています。
狙って殖やしたわけではなく、気づいたら稚魚がいました。
条件が合えば、越冬どころか世代がつながるということだと思います。
冬を無加温で越すために
「ヒーターなしで越冬できる」というのは、あくまで条件が整っていればの話です。
いちばん重要なのは水量と水深です。浅い容器は水温が急激に下がり、全面が凍ることもあります。水深を深めに保てば、底のほうは凍らず生き延びられます。屋外なら、冬の前に容器を大きいものへ移しておくと安全性が上がります。
そして冬は餌を与えません。水温が10℃を下回るとメダカもアカヒレもほとんど動かず、消化もできません。この時期に与えた餌は、そのまま水を汚すだけです。水換えも控え、静かにしておくのが正解です。
春先、水温が上がってきたら少しずつ餌を再開します。冬を越した直後は体力が落ちているので、いきなり通常量に戻さないことが、春に落とさないコツになります。
A. アカヒレ・青コリドラス・ミナミヌマエビです。屋外の無加温では冬に水温が5℃を下回るので、適応水温の下限で選びます。
A. 食べます。卵と針子は、エビにも魚にも食べられます。繁殖を狙う容器では、混泳はほぼ確実にマイナスに働きます。
A. 失敗の原因は相手より環境のことが多いです。水量を増やして、隠れ家をつくるのが先です。そのうえで、適応水温と「メダカの口に入るサイズか」で相手を選び直してください。
A. 「混泳できる」は「メダカにとって良い」という意味ではありません。にぎやかにはなりますが、メダカ単独より条件は厳しくなります。目的が繁殖なら、入れないほうが確実です。