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メダカと混泳できる魚・エビ7種|ヒーターなしで越冬できる組み合わせ

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黒い容器で並んで泳ぐメダカ めだか

メダカを飼っていると、「もう1種類くらい入れられないかな」と思うことがあります。とくに屋外飼育では、ヒーターを使わずに一緒に越冬できる相手かどうかが選ぶ基準になります。

ヒーターなしという基準で残るのは、アカヒレ・青コリドラス・ミナミヌマエビあたりです。いずれも低水温に強く、メダカを襲いません。ただし忘れてはいけないのが、「混泳できる」は「メダカにとって良い」という意味ではないということ。とくに繁殖を狙う容器では、混泳はマイナスに働きます(卵と稚魚が食べられるため)。

複数のメダカが泳ぐ様子
混泳の相手を選ぶ基準は、適応水温と「メダカが口に入るサイズか」の2つです。
ヒーターなしでメダカと混泳できる相手を整理したグラレコ(グラフィックレコーディング)。アカヒレ・青コリドラス・ミナミヌマエビはヒーター無しで冬を越した。増やす容器には入れない。入れるのは朝晩の水温差が小さい時期で、寒いと物陰で動かなくなるので隠れ家を置く
安心して越せるのは3種。ただし増やす容器には入れない。
この記事の結論(要点)
  • ヒーターなしで安心して越せるのはアカヒレ・青コリドラス・ミナミヌマエビです。
  • 「混泳できる」は「メダカにとって良い」ではありません。とくに繁殖では逆に働きます。
  • 卵と針子は、同居の魚に食べられます。エビも、弱った針子や死んだ卵は食べることがあります。増やしたい容器に混泳は向きません。
  • 入れる時期が要点です。朝晩の水温差が小さい時期に入れてください。
  • 隠れ家を用意すること。底の生き物は、寒くなると物陰でじっとしています。
  • 迷ったら、ミナミヌマエビ。掃除役で、越冬もでき、メダカと泳ぐ層が違う。
通知をオンにしておけば、3℃以下に冷える前の晩に知らせが来て、隠れ家を入れ忘れなくなります。要るなら → メダカ台帳(無料)

メダカとヒーターなしで混泳できる魚

ヒーターなしでメダカと一緒に越冬できる相手の図鑑ふうイラスト。アカヒレ、青コリドラス、ミナミヌマエビ。卵と針子は、相手によっては食べられる。エビも弱った針子や死んだ卵は食べることがある
この顔ぶれなら加温なしで冬を越せる。

屋外の無加温で越冬させるなら、選ぶ基準は適応水温の下限です。日本の冬は地域によって水温が5℃を下回るので、そこに耐えられるかどうかが分かれ目になります。

メダカと混泳できる魚・エビ7種|ヒーターなしで越冬できる魚。「越冬できる」と「快適に暮らせる」は別です。下限に近い状態は耐えているだけなので、水量を多くして変化をゆるやかにします
「越冬できる」と「快適に暮らせる」は別です。適応水温の下限に近い状態は耐えているだけなので、水量を多くして変化をゆるやかにします。

もっとも安心なのがアカヒレです。低水温に強く、私のところでも屋外の無加温で越冬しました。動きも穏やかでメダカを追い回すことがありません。混泳の入口としては最有力でしょう。

コリドラス・パレアタス(青コリ)は、コリドラスの中でも低水温に強い種類です。水底で食べ残しを拾ってくれるので、掃除役としても働きます。ただし底に沈む餌が必要で、浮上性の餌だけだと痩せていきます。

オトシンネグロはコケ取り役です。ガラス面や水草に付いた藻を食べてくれます。適応水温は15〜25℃とされ、本来は室内向きの魚です。私のところでは、深い90cm水槽に隠れ家を入れた条件で屋外越冬しました(後半に書きます)。浅い容器や隠れ家の無い容器では、無理をさせないでください。

ミクロラスボラ・ハナビは小型で温和な美魚です。ただし寒さへの耐性はアカヒレに劣ります。屋外で越冬させるより、室内の無加温という位置づけが現実的です。

エビ・貝はいっしょに入れられる?

掃除役としてはエビが優秀です。コケも食べ残しも処理してくれるので、水槽の維持がぐっと楽になります。卵や針子をエビが食べるのかを、大きさと隠れ場所で分けて知りたいときは、ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビはメダカの針子を食べる?|食べる条件3つと、食べない条件へ。

メダカと混泳できる魚・エビ7種|いっしょに入れられるエビ・貝。掃除役としてはエビが優秀です。ただしメダカの卵や針子は食べられることがあるため、繁殖させたい容器では分けます
掃除役としてはエビが優秀です。ただしメダカの卵や針子は食べられることがあるため、繁殖させたい容器では分けます。

ミナミヌマエビがもっとも相性のよい相手です。低水温に強く、私のところでは屋外でメダカと越冬し、繁殖もしています。体が小さいためメダカを襲うこともありません。迷ったらミナミで問題ないでしょう。

ヤマトヌマエビはコケ取りの力が強いエビです。ただし体が大きく気が強い面があり、弱った個体や死骸に群がることがあります。健康なメダカを襲うことはまずありませんが、数を入れすぎないほうが無難です。

レッドファイアーシュリンプは、ミナミヌマエビと同じヌマエビ属のエビを、赤い色に固定したものです。性質はミナミとほぼ同じで、色があるぶん見栄えします。

ただし全てのエビに共通する注意点があります。エビは、元気な針子を襲うことは考えにくいものの、弱った針子や死んだ卵は食べることがあります。じっとしている針子と死んだ針子は、エビから見れば区別がつきにくいのです。繁殖させたい容器にはエビを入れない——これは徹底したほうがよい部分です。

貝ならヒメタニシが合います。口が面を削り取る作りなので、メダカの卵も稚魚も食べません。コケや水中のプランクトンを食べてくれます。くわしくはヒメタニシはメダカの卵を食べないにまとめました。

混泳させないほうがよい相手

水温が合っていても、一緒にできない組み合わせがあります。

メダカと混泳させないほうがよい相手。金魚・ドジョウ・タナゴ・スジエビ・ザリガニはメダカやその卵・針子を食べ、グッピーなどの熱帯魚はヒーターなしで越冬できない
判断の軸は、メダカが口に入るサイズかどうか。

判断の軸はシンプルで、メダカが口に入るサイズかどうかです。金魚も、ドジョウも、タナゴも、そしてスジエビやザリガニも、条件がそろえばメダカや、その卵・針子を食べます。「同じ日本の淡水魚だから」という理由で選ぶのは危険です。スジエビは川で採るとミナミヌマエビと見分けにくいので、メダカの容器に入れる前にスジエビとミナミヌマエビの違いで、はさみを確かめてください。

グッピーやネオンテトラなどの熱帯魚は、そもそもヒーターなしで越冬できません。水温が合わない相手は、混泳の候補から最初に外します。

横から見た野生色のメダカ2匹
ヒーターなしで越冬できない相手は、最初に外す。

混泳を成功させる4つの条件

相手を正しく選んでも、環境が伴わなければうまくいきません。混泳の失敗は、相手の種類より環境が原因のことも少なくありません。

メダカと混泳できる魚・エビ7種|混泳を成功させる4つの条件。混泳がうまくいかないときは、相手の種類より先に「水量不足」と「隠れ家不足」を疑います
混泳がうまくいかないときは、相手の種類より先に「水量不足」と「隠れ家不足」を疑います。

最も重要なのが水量です。種類が増えれば、そのぶんフンも食べ残しも増えます。メダカだけなら足りていた水量でも、混泳させると一気に足りなくなります。混泳を始めるなら、まず容器を大きくするのが正しい順序です。

次に隠れ家。水草や流木、土管などで逃げ場をつくると、追いかけられる側のストレスが大きく減ります。屋外ならホテイアオイやマツモを浮かべておけば十分です。

餌が全員に行き渡っているかも見てください。メダカは水面、コリドラスは水底で食べます。浮上性の餌だけでは底の魚に届きません。沈下性の餌を併用するか、時間差で与えます。

コリドラスには、底に沈む円盤状の餌を落としておくと、メダカに横取りされずに届きます。

最後に、繁殖させる容器は分けること。卵と針子は、混泳の相手に食べられることがあります。殖やしたいなら、産卵床ごと別の容器へ移してください。

私のところで越冬できた組み合わせ

ヒーターなしで越冬できた深い水槽の断面で、表面だけ凍り底は4℃前後に保たれ、土管と枯れ葉のそばでヒメダカ・アカヒレ・青コリドラス・オトシンネグロがじっとしている。浅い睡蓮鉢は底まで冷えることを示した精密図解
深さを残し、水温差の小さい時期に入れる。

ここから先は、私のところで実際に越冬させた話です。使っていたのは90cm水槽で、屋外に置いていました。越したのはメダカとアカヒレだけではありません。青コリドラス、それにオトシンネグロも冬を越しています。オトシンネグロを屋外で越冬させたという話はあまり見かけませんが、私のところでは越えました。

冬のあいだ、水面が凍った日もありました。それでも死にませんでした。これは水の深さがあったからだと考えています。水は4℃でいちばん重くなる性質があるので、冬の容器は上のほうが冷たく、底に4℃前後の層が残ります。表面が凍っても、底までは凍りません。私の水槽で起きていたのはこれだと思っています。

小さな睡蓮鉢でも同じようにいくのかは、私のところで試していないので分かりません。ただ、水の性質から考えると、浅い容器では難しいと考えられます。4℃の層は水深があってはじめて残るもので、深さがなければ上から底まで同じように冷え切ってしまうからです。だから、冬に浅い容器へ移すという選択はしませんでした。

手元の容器で足りているかは、冷え込んだ朝に底の水温を測れば分かります。4℃前後で止まっていれば深さは足りています。

入れる時期を間違えると、そこで決まる

いちばん大事なのは、いつ屋外に入れるかでした。青コリドラスもオトシンネグロも、朝晩の水温差が小さい時期に入れています。記録を取っていないので日付までは言えませんが、五月ごろだったと思います。夏の暑さが引いた直後に入れたこともあります。どちらも、水温が一日のなかで大きく動かない時期です。

これはメダカでも同じです。お店で買ったメダカは、水温が管理された水槽で暮らしています。その個体をいきなり屋外の容器に入れれば、移した前後の水温の差がそのまま負担になります。屋外の朝晩の差にも、まだ慣れていません。「メダカだから屋外で大丈夫」と考えて、買ったその日に外へ入れるのは危ないやり方です。

隠れ家は入れていました

もうひとつ、私の容器には土管を入れ、枯れ葉も沈めていました。底の生き物は寒くなると物陰でじっとしているので、その場所があったことになります。

ただし隠れ家なしで越冬できるかは、私のところでは試していないので分かりません。分かっているのは、隠れ家がある状態で越冬できた、というところまでです。

底の生き物は寒くなると物陰でほとんど動かなくなります。落ち着ける場所を探して動き回れば、そのぶん体力を使うはずです。だから隠れ家を抜くという選択はしませんでした。夏は日陰にもなるので、入れておいて損がありません。

そして、越冬できただけではありませんでした。青コリドラスは、屋外の水槽で自然に繁殖しています。狙って殖やしたわけではなく、気づいたら稚魚がいました。条件が合えば、越冬どころか世代がつながるということだと思います。

冬を無加温で越すために

「ヒーターなしで越冬できる」というのは、あくまで条件が整っていればの話です。

メダカと混泳相手をヒーターなしで越冬させる流れ。冬の前に大きく深い容器へ移す、冬は水温が10℃を下回るので餌を与えず水換えも控える、春先は水温が上がってから少しずつ餌を戻し、いきなり通常量にしない
ヒーターなしで越せるのは、条件が整っていればの話。

いちばん重要なのは水量と水深です。浅い容器は水温が急激に下がり、全面が凍ることもあります。水深を深めに保てば、底のほうは凍らず生き延びられます。屋外なら、冬の前に容器を大きいものへ移しておくと安全性が上がります。

そして冬は餌を与えません。水温が10℃を下回ったら餌を止めます。メダカもアカヒレも底でじっとして、食べる量が落ちる時期です。この時期に与えた餌は、そのまま水を汚すだけです。水換えも控え、静かにしておくのが正解です。

春先、水温が上がってきたら少しずつ餌を再開します。冬を越した直後は体力が落ちているので、いきなり通常量に戻さないことが、春に落とさないコツになります。

危ない日は、前の日に分かります。「メダカ台帳」は、通知をオンにすると、お住まいの市町村が最高気温35℃以上になる朝と、3℃以下に冷える前の日の夕方に知らせが届きます。毎日は鳴りません。気象庁の警報も、朝と夕方の知らせに含めます。
→ 無料でメダカ台帳をひらいてみる
台帳でできることを、もう少し詳しく

どこで見切るか|終わりの判断

線を決めておきます。

増やしたい容器なら、混泳させない。卵と針子は同居の魚に食べられ、弱った針子や死んだ卵はエビも食べます。

増やさない容器なら、アカヒレ・青コリドラス・ミナミヌマエビ。ヒーターなしで安心してすすめられるのはこの3種です。

入れるのは、朝晩の水温差が小さい時期。真夏と真冬に入れない。

入れてしばらく、隠れ家から出てこない、餌を食べない。そのときは戻す。相性で負ける個体はいます。

底の生き物が寒くなって動かなくなったら、それは正常。物陰でじっとしているだけです。掘り起こさない。

混泳は、シェアハウスと同じで、部屋(隠れ家)の数が人数より少ないと、必ずもめます。

よくある質問(FAQ)

Q. ヒーターなしで越冬できる混泳相手はどれですか?

A. アカヒレ・青コリドラス・ミナミヌマエビです。屋外の無加温では冬に水温が5℃を下回るので、適応水温の下限で選びます。オトシンネグロも私のところでは深い水槽で越しましたが、条件しだいなのですすめる側には入れていません。

Q. ミナミヌマエビはメダカの卵を食べますか?

A. 死んだ卵(白く濁った無精卵)は食べることがあります。元気な針子を襲うことは考えにくいものの、弱った針子も食べることがあり、卵と針子は同居の魚にも食べられます。繁殖を狙う容器では、混泳はマイナスに働きます(卵と稚魚が食べられるため)。

Q. 混泳がうまくいきません。相手の相性が悪いのでしょうか?

A. 失敗の原因は、相手より環境のことも少なくありません。水量を増やして、隠れ家をつくるのが先です。そのうえで、適応水温と「メダカの口に入るサイズか」で相手を選び直してください。

Q. 「混泳できる」なら入れたほうがいいですか?

A. 「混泳できる」は「メダカにとって良い」という意味ではありません。にぎやかにはなりますが、メダカ単独より条件は厳しくなります。目的が繁殖なら、入れないほうが確実です。

次に見るのは、ここ

グッピーと一緒にしたいならメダカとグッピーの混泳へ。エビを何匹入れるか決めるならメダカとエビの比率へ。金魚と一緒にしたいならメダカと金魚へ。

この記事を書いた人
鷲林寺アクアファーム(兵庫県西宮市)

植木屋として5年、アクアリウムは10年。2021年から、義理の祖母が守ってきた農地を休耕地にしないためにアクアポニックスを始め、一人で続けています。書いているのは、その農場で実際に起きたことと、確かめられた範囲のことだけです。

農場見学は全国から受け入れてきました(現在は休止中)。ラジオ関西「羽川英樹 ハッスル!」、雑誌「Mer」などの取材を受けています。
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