メダカはエサなしで何日もつ?夏は2〜3日|旅行前にやる3つの準備
めだか
2024.08.17
旅行や帰省の予定が決まったとき、ふと気になるのが「その間、メダカのエサはどうしよう」という問題です。数日なら平気だと聞いたことはあっても、実際に家を空ける前夜になると、やっぱり不安になります。
健康な成魚が絶食に耐えられるのは、涼しい季節なら約1週間、真夏なら2〜3日が目安です。同じメダカでも、水温によって倍以上の差が出ます。
そしてもう一つ、この記事でいちばん伝えたいことがあります。夏の留守中にメダカが死んでしまう原因は、じつは空腹ではありません。多くの場合、犯人は別のところにいます。
- 健康な成魚がエサなしで耐えられるのは、涼しい季節で約1週間、真夏なら2〜3日
- 留守中にメダカが死ぬ本当の原因は空腹ではなく、高水温・水位の低下・酸欠・食べ残しによる水質悪化
- 出発前にエサをまとめて入れるのは最悪手。密閉フタと直前の大掃除も避ける
- 出発前にやるべきは「3日前の水換え」「日よけ」「水位を高めにする」の3つ
- 稚魚・針子は成魚と同じに考えない。留守にするならグリーンウォーターにしておく
メダカはエサなしで何日もつのか
メダカは変温動物なので、水温が上がると体の代謝そのものが活発になります。よく泳ぐようになる分エネルギーの消費も増えるため、同じ絶食でも真夏と春秋ではもちこたえられる日数がまったく違ってきます。
同じメダカでも、水温が高いほど早くお腹がすきます。「1週間平気」は涼しい季節の話で、真夏はその半分以下と考えてください。
目安をまとめると次のようになります。あくまで健康な個体の場合で、痩せている個体や病み上がりの個体はこれより短く見積もってください。
| 成長段階 |
春・秋(20℃前後) |
真夏(28℃以上) |
| 成魚 |
約1週間 |
2〜3日 |
| 若魚 |
3〜4日 |
2日程度 |
| 稚魚・針子 |
1〜2日 |
1日でも危険 |
屋外飼育の場合は、この日数にもう少し余裕があります。容器の中に発生する植物プランクトンや微生物、水草に付いた小さな生き物が自然のエサになるため、人工飼料がなくても成魚なら1週間以上生き延びることは珍しくありません。
逆に、室内の水槽でろ過器を回している環境は水がきれいに保たれる反面、メダカが口にできる自然の食べものがほとんどありません。「屋内のほうが安全そう」と思われがちですが、絶食への強さという一点だけを見れば、屋外のビオトープのほうが有利です。
じつは、空腹より先に起きること
ここが多くの記事で触れられていない、いちばん大事なポイントです。夏の留守中にメダカが全滅してしまったという話を聞くと、つい「エサが足りなかったのでは」と考えたくなります。ところが実際に起きているのは、それとは別の現象であることがほとんどです。
留守中にメダカが死ぬ原因は、空腹よりもこの4つであることがほとんどです。
真夏の屋外容器は、直射日光が当たり続けると水温が30℃を軽々と超えます。水温が上がれば水に溶け込める酸素の量は減り、同時に魚の呼吸量は増えるという、供給と消費が逆方向に動く状態になります。さらに数日分の蒸発で水位が下がると、残った水の中で汚れが濃縮され、水質の悪化に拍車がかかります。
つまり、1週間の旅行で本当に警戒すべきなのはエサではなく、水温・水位・酸素です。ここを押さえておけば、多少エサが足りないことは大きな問題になりません。
やってはいけない3つのこと
よかれと思ってやったことが、かえってメダカを危険にさらしてしまうケースがあります。次の3つは特に多い失敗です。
出発前にエサをまとめて入れていくのは、留守中の対策として最もやってはいけないことです。メダカは一度に大量には食べられないため、食べ残しがそのまま水中で腐敗します。数日かけてアンモニアが発生し、帰宅したときには水が白く濁っている、という結末になりがちです。
密閉できるフタをするのも避けてください。虫の侵入や飛び出しを防ぎたい気持ちは分かりますが、空気の出入りがなくなると酸素が供給されなくなります。フタをするなら、網戸のように通気性のあるものを選びます。
出発直前に大掃除をするのも逆効果です。ろ材や砂利をきれいに洗ってしまうと、水質を支えているバクテリアまで減ってしまい、いちばん人の目がない時期に水質が不安定になります。掃除をするなら数日前までに済ませてください。
出発前にやっておく3つの準備
どれも出発前日までに終わる作業です。エサの心配より、この3つのほうが効きます。
まず、水換えは出発の3日ほど前に済ませておきます。前述のとおり直前の大掃除は避け、いつもどおりの水換えを少し早めに行うイメージです。バクテリアが落ち着く時間を確保できます。
次に、屋外飼育なら日よけを用意します。すだれや遮光ネットを容器の上に渡しておくだけで、直射日光による水温の上昇をかなり抑えられます。日よけの掛け方と水温の下げ方はメダカの水温を下げる方法にまとめてあります。ホテイアオイなどの浮き草を浮かべておくと、日陰をつくりながら自然のエサにもなるため一石二鳥です。
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このとき、自分の容器が晴れた日に何度まで上がるのかを知らないと、日よけが要るのかどうかも判断できません。出発前の数日だけでも水温を測っておくと、対策の要否がはっきりします。
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最後に、水位はいつもより高めにしておきます。夏の屋外では数日で目に見えて水が減るため、あらかじめ余裕を持たせておくことで、水質の濃縮と水位低下の両方を防げます。
健康な成魚なら、数日エサがなくても慌てる必要はない。守るべきは水の状態のほう。