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メダカの水温を下げる方法|氷はダメ、効くのは日よけと水量

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メダカの水温を氷で下げない。効くのは日よけと水量 めだか

昼に水温計を見たら、32℃を指していた。メダカは水面の近くでじっとしていて、餌への反応もにぶい。急いで「メダカ 水温 下げる」と調べて、氷を入れていいのかどうか迷っている。いま、そのあたりにいるはずです。

先に答えを書きます。氷は入れません。今日やるのは日よけです。そして明日から効かせるのは水量です。順番に説明します。

この記事の結論(要点)
  • 今日できるのは、日よけを作ることです。すだれを容器の上に渡す。午後だけ日陰になる場所へ動かす。それだけで昼の上がり方が変わります。
  • 氷や保冷剤は入れないでください。下がるのは一瞬で、溶ければ元に戻ります。魚には急な変化だけが残ります。
  • 足し水は朝のうちにします。昼の熱い容器に冷たい水を入れると、その場で急変を作ってしまいます。
  • 長い目で効くのは水量です。水が多いほど昼の上がりはゆるやかになります。1匹あたり2リットルを下回っているなら、まず水を増やします。
  • 目安は30℃です。30℃を超える日が続くなら対策をしてください。33℃を超える日が連日続く状態は危険域です。
  • 終わりの判断:日中の最高気温が30℃を下回る日が続くようになったら、すだれを1枚ずつ外していきます。
メダカの夏の水温対策の図解。すだれは容器の半分だけ、水は1匹に2リットル、すのこで地面から離す、氷は急変のもとになるので入れない
今日やるのはこの3つ。氷は入れない。

いますぐやること。すだれ、置き場所、朝の足し水

今日の昼をしのぐ方法から書きます。道具が無くてもできることばかりです。

まず直射日光を切ります。すだれを容器の上に渡してください。板でもよしずでも、日を遮れれば何でも構いません。全面をふさがず、半分から3分の2だけ覆います。メダカにも日光は要るので、全部は覆いません。

すだれが今なければ、容器ごと動かします。午前は日が当たり、午後は建物の影になる場所が理想です。真夏に一番効いてくるのは、西日です。動かせない容器なら、西日の側に何かを立てて影を作るだけでも違います。

地面に直接置いてある容器は、台やすのこの上へ上げてください。夏のコンクリートは日が落ちたあとも熱を持ち続けます。容器の底から伝わってくるぶんを切ります。

水が減っているなら足し水をします。ただし朝です。昼にやりたくなりますが、熱くなった容器に水道の冷たい水を注ぐと、その場で温度の段差を作ります。朝のまだ水温が低いうちに足して、昼の上がりしろを水量でのみ込む。順番が逆に見えて、これが安全な形です。

氷と保冷剤を入れてはいけない理由

凍らせたペットボトルを浮かべる方法が、よく紹介されています。勧めません。理由は2つあります。

下がり方が急で、戻り方も急だからです。金魚の水温の記事にも書きましたが、魚は水温がそのまま体温になります。1日で5℃動くような変化は、それ自体が体への負担です。氷は入れた場所の水だけを局所的に冷やし、溶け終われば水温は元に戻ります。魚から見ると、下げて、戻して、を1日に何往復もされることになります。

そして原因が何も解決していないからです。水温を上げているのは日射です。日射を切らないまま氷を入れても、太陽と氷の綱引きにしかなりません。同じ手間なら、すだれを1枚かけるほうがずっと確実です。

容器がいくつもあるなら、遮光ネットでまとめて張る

ベランダに2〜3個ならすだれで足ります。容器を並べて置いているなら、遮光ネットを上からまとめて張るほうが早いです。1枚ずつすだれを掛けるより手間がかからず、風でずれることも減ります。

遮光率は50〜65%あたりを選びます。90%を超える真っ黒なネットは、日光を切りすぎます。青水が育たなくなり、産卵にも日照が要るためです。白いネットは黒より熱を持ちにくいので、容器の近くに張るなら白が向いています。

あしたから効くもの。水量、断熱、深さ

ここからは、今日の昼には間に合わないけれど、ひと夏を通して効くものです。

一番効くのは水量です。水は温まりにくく、冷めにくい。同じ日射を受けても、水が多い容器ほど昼の上がりはゆるやかで、夜にためこむ熱も少なくなります。1匹あたり2リットル。それを下回っているなら、大きい容器に移すか、数を分けてください。水量を増やすことは、水質にも酸素にも同じ方向に効きます。

容器の材質では、発泡スチロールが有利です。断熱材そのものなので、外の熱が水に伝わりにくい。冬は逆に、冷えから守る側に働きます。見た目より実利で選ぶなら、夏冬ともに発泡です。

浅くて水量の少ない容器は、水温が振れやすい容器です。NVボックスや小さい睡蓮鉢がこれにあたります。日中と明け方の差が大きくなるので、すだれと水量でゆるやかにしてください。水深があると、底のほうに昼でも少し低い層が残り、メダカはそこへ逃げられます。

室内の水槽は、風で下げる

室内なら話は簡単で、水面に風を当てます。水は蒸発するときに熱を奪うので、ファンで風を送るだけで水温は下がります。水槽用の冷却ファンでも、扇風機の首を水面に向けるでも、原理は同じです。

エアコンで部屋ごと管理しているなら、それで足りています。留守の日中だけ部屋が熱くなる家では、ファンをタイマーか温度で回してください。蒸発が増えるぶん、水位は毎日見てください。

何度まで耐えられるのか

メダカは水温の変化に広く耐える魚です。氷の張る水でも、真夏の30℃を超える水でも生きてはいけます。ただし、生きられることと、調子よく過ごせることは別です。

メダカの水温の目安の図解。15〜28℃が適温、30℃を超えたら対策、33℃を超える日が続くと危険域。生きられる温度と調子よく過ごせる温度は別
30℃を超える日が続くなら、日よけと水量で下げる。

快適に過ごせるのは15〜28℃あたりです。30℃を超えると危険域に入ります。すぐに死ぬ温度ではありませんが、後で書くとおり水の中の酸素が減っていき、病気への抵抗力も落ちていきます。33℃を超える日が続き、夜になっても水温が下がらないような状態は、はっきり危険です。

温度計の数字と一緒に、魚の側のサインも見てください。水面で口をパクパクさせる鼻上げは、酸素が足りないサインです。昼にこれが出ていたら、水温対策と同時にエアレーションを考えてください。底でじっとして餌を残すのも、負担がかかっている合図です。

いつ終わるのか

対策には終わりがあります。日中の最高気温が30℃を下回る日が続くようになったら、すだれを1枚ずつ外していきます。一気に全部は外しません。日射が急に戻ると、水温も青水も急に動くからです。

9月は一度涼しくなってから、残暑が戻ります。外したあとも週間予報に30℃台が見えたら、その週だけ戻してください。

日よけをひと夏かけたままにすると、別の影響も出ます。日光が減ると青水は薄くなり、水草の育ちも鈍ります。日よけは夏の道具であって、常設ではありません。暑さが終わったら、日光を返してください。

毎朝の天気と水温の見張りは、道具に任せられます。「メダカ台帳」は、お住まいの市町村で最高気温35℃以上の朝だけ、8時に通知を送る無料アプリです。毎日は鳴りません。鳴った日が、すだれの日です。
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仕組み。高水温の害は、先に酸欠で出る

最後に、なぜ30℃が目安なのかを書いておきます。

水に溶けていられる酸素の量は、水温で決まっています。米国地質調査所の溶存酸素飽和データによると、20℃で約9.1mg/L、25℃で約8.3mg/L、30℃で約7.6mg/Lと、水温が上がるほど減っていきます。

水温と酸素の関係の図解。水に溶ける酸素は20℃で9.1mg/L、30℃で7.6mg/Lと減っていき、魚が使う酸素は水温が上がるほど増える。高水温の害は先に酸欠として出る
溶ける量は減り、使う量は増える。害は先に酸欠で出る。

一方で、メダカの体は変温です。水温が上がると代謝が上がり、使う酸素はむしろ増えます。溶ける量は減り、使う量は増える。この2つが逆方向に動くので、高水温の害は、暑さそのものより先に酸欠として出てきます。真夏の昼下がりに鼻上げが出るのは、このためです。仕組みの詳しくは夏の酸欠対策に書きました。

水量が効く理由も温度の性質です。水は空気に比べてずっと温まりにくい物質で、量が多いほどその性質が強く働きます。同じ日射なら、10リットルの容器と40リットルの容器では、昼のピークも1日の振れ幅も違ってきます。浅い容器ほど振れやすいのは、水量が少ないからです。

まとめ

今日やるのは、すだれと置き場所です。氷は入れません。足し水は朝。あしたからは水量を増やし、断熱の効く容器に変えていきます。室内は風で下がります。

目安は30℃。超える日が続くなら手を打ち、最高気温が30℃を切る日が続くようになったら、1枚ずつ外して終わりです。

よくある質問(FAQ)

Q. 氷や凍らせたペットボトルで水温を下げてはいけませんか?

A. 勧めません。下がるのは氷のまわりだけで、溶ければ元に戻ります。魚には急な変化だけが残ります。水温を上げている原因は日射なので、すだれで日射を切るほうが確実です。

Q. 水換えで水温を下げてもいいですか?

A. 昼に冷たい水を入れる形は避けてください。その場で温度の段差を作ります。水を足すなら朝のうちに。水質のための水換えも、真夏は朝か夕方の涼しい時間にやります。

Q. メダカは何度まで耐えられますか?

A. 生きるだけなら30℃を超えても耐えますが、快適なのは15〜28℃です。30℃を超えると水中の酸素が減り、病気への抵抗力も落ちるため、危険域として対策してください。33℃を超える日が連日続く状態は危険です。

Q. すだれはどのくらい覆えばいいですか?

A. 半分から3分の2です。全面を覆うと日光が足りなくなり、青水が薄くなって産卵にも影響します。メダカが日なたと日陰を選べる状態にしてください。

Q. 睡蓮鉢が小さくて、昼はかなり熱くなります。

A. 浅くて水量の少ない容器は水温が振れやすいので、すだれと水量の両方で守ります。午後に日陰へ動かせる場所なら移動が一番効きます。動かせないなら西日側に影を作ってください。長い目では、水量の多い容器への引っ越しが確実です。

Q. ホテイアオイなどの浮き草は日よけになりますか?

A. なります。水面を覆って日射を減らし、見た目も自然です。ただし増えすぎると水面をふさいで酸素が入りにくくなるので、水面の半分程度までにとどめて、増えたぶんは取り除いてください。

Q. 夜になっても水温が30℃あります。どうすればいいですか?

A. 昼にためこんだ熱が抜けていない状態です。日中の日よけを強めるのと、水量を増やすのが根本策です。応急としては夜間のエアレーションで、水面がかき混ぜられて熱が逃げやすくなり、酸素も入ります。

Q. グリーンウォーターが薄くなってきました。すだれのせいですか?

A. その可能性が高いです。青水は日光で育つので、遮光すると薄くなります。夏のあいだは薄くなっても構いません。暑さが終わってすだれを外せば戻っていきます。

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