メダカにグリーンウォーターは必要?針子には最強・成魚には不要な理由
めだか
2024.04.26
メダカを飼っていると、いつの間にか水が緑色になっていることがあります。汚れてしまったのかと不安になる一方で、「グリーンウォーターはメダカに良い」という話も耳にするため、このままでいいのか判断に迷います。
同じ緑の水でも、飼っている魚の大きさによって価値がまったく変わります。グリーンウォーターは生まれたばかりの針子や稚魚には強力な味方ですが、成魚だけを飼っているなら無理に緑にする必要はありません。
そしてもう一つ、緑色の水には放置してはいけない危険な緑が混ざっていることがあります。まずはその見分け方から確認してください。
- グリーンウォーター(青水)は針子・稚魚には強力な味方だが、成魚だけなら無理に緑にする必要はない
- 同じ緑でも、どぶ臭い刺激臭がして水面に塊が浮くものはアオコ(藍藻)。有害なのですぐ水を換える
- リスクは「夏の突然の崩壊」「夜間の酸欠」「魚が見えず異変に気づけない」の3つ
- 濃さは薄い緑茶色まで。底がうっすら見える程度を保ち、濃すぎたら飼育水で薄める
- 夏は日よけと青水の維持が両立しにくい。針子がいるなら別容器で培養して足す
グリーンウォーターとは何か
同じ青水でも、値打ちは飼っている魚の大きさで変わる。どぶ臭くて水面に塊が浮くものは別物なので、すぐ水を換える。
グリーンウォーターは青水とも呼ばれ、クロレラをはじめとする植物プランクトンが水中で増えた状態を指します。汚れではなく、日光と栄養がそろった水で自然に起こる現象です。屋外の容器を日当たりのよい場所に置いていると、放っておいても数日から2週間ほどで緑色になっていきます。
その緑は大丈夫?危ない緑との見分け方
ここを先に押さえておいてください。同じように水が緑色でも、メダカにとって有益なものと有害なものがあります。有益なほうは主に緑藻(クロレラなど)、有害なほうはアオコと呼ばれる藍藻(シアノバクテリア)で、まったく別の生き物です。
| 見るところ |
グリーンウォーター |
アオコ(藍藻) |
| 見た目 |
水全体が均一に緑 |
水面に緑の塊が浮く |
| 底の見え方 |
うっすら見える |
ほとんど見えない |
| におい |
ほとんど気にならない |
どぶ臭い刺激臭がする |
| メダカへの影響 |
稚魚の栄養になる |
有害で水質も悪化する |
いちばん簡単な判定方法は、においを嗅いでみることです。鼻に近づけて強い刺激臭やどぶのようなにおいがするなら、それは育てるべき青水ではありません。すぐに水を換えて、日光の当たり方や餌の量を見直してください。
糸のようなものが見える場合はアオミドロで、これはまた別の対処が必要になります。
針子には最強、成魚には不要
同じ青水でも、価値は飼っている魚の大きさで決まります。成魚だけなら無理に緑にする必要はありません。
グリーンウォーターの最大の価値は、針子にとって泳いでいる場所そのものが餌場になることです。生まれたばかりの針子は口が非常に小さく、人工飼料をうまく食べられずに餓死してしまうことが少なくありません。水中に植物プランクトンが漂っていれば、常に薄い餌の中にいる状態を作れます。
グリーンウォーターは針子には効くが、成魚には要らない。
加えて、緑色に濁った水は身を隠す場所にもなります。針子の育て方全体についてはメダカの稚魚(針子)の育て方で詳しく解説しています。
一方、成魚だけを飼っている容器では話が変わります。成魚は人工飼料をしっかり食べられるため、栄養面でのメリットはあまり大きくありません。
それどころか、水が濁って魚の姿が見えなくなることで、痩せてきた個体や病気の初期症状を見逃しやすくなります。観賞用として飼っているなら、なおさら無理に緑にする理由はありません。
青水の3つのリスク
どれも「濃くしすぎたとき」に起きます。青水は濃いほど良いものではありません。
もっとも厄介なのが、夏場に起きる突然の崩壊です。植物プランクトンが一斉に死ぬと水は一気に透明に戻りますが、そのとき大量の有機物が水中に放出され、水質が急激に悪化します。「きれいになった」と喜んでいたら翌日にメダカが弱っていた、というのはこのパターンです。
次に、夜間の酸素不足です。植物プランクトンは日中こそ酸素を出しますが、夜になると自分も呼吸をして酸素を消費します。水中に無数の藻類が漂っている青水は、その消費量がかなりのものになります。
詳しくはメダカにエアレーションはいらない?で解説しているとおり、酸欠の症状は明け方に出やすくなります。
青水を濃いめに維持するなら、弱めのエアレーションを併用しておくと安心です。ポンプは風量を絞れるタイプを選び、メダカが疲れない程度の泡にとどめてください。
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夏は「青水の維持」と「水温対策」がぶつかる
ここは実際に屋外で飼っているとぶつかる問題です。真夏は水温の上昇を抑えるためにすだれや遮光ネットで日よけをしますが、日光が減ると植物プランクトンは増えられなくなり、青水はだんだん薄くなっていきます。
つまり夏場は、水温を守ることと青水を保つことが同時には成り立ちにくいのです。針子を育てている時期にこの状況になったら、飼育容器そのものを緑にしようとせず、別の小さな容器で濃いめに培養して、必要な分だけ足すやり方に切り替えてください。
飼育容器は日よけを優先し、餌の供給は培養容器に任せる、という分担です。
屋外に容器を何個も並べているなら、1枚ずつすだれを掛けるより、遮光ネットをまとめて張ってしまうほうが手間がかかりません。夏のあいだ張りっぱなしにできるので、猛暑日ごとに慌てずに済みます。