睡蓮鉢の値札に「11号」とだけ書いてある。
家に連れて帰ったメダカは10匹。この鉢に全部入れていいのか、半分にしたほうがいいのか。調べると「1匹に1リットル」と書いてあるけれど、11号が何リットルなのかが分からない。気づいたら卵が孵って、鉢の中はいつの間にか倍になっている。
睡蓮鉢に何匹入れるかは、号数ではなく水の量で決まります。私は、水2リットルに1匹を守っています。睡蓮鉢にもいろいろな形がありますが、どの容器でも、水の量に対しての匹数は同じ線で数えています。この記事は、号数から水の量を出す方法と、増えたときの分け方を書きます。
- 睡蓮鉢の匹数は、号数ではなく水の量で決まる。号数は口の直径だけ。
- 私は水2Lに1匹を、どの容器でも守っている。
- 2Lのペットボトルで何本入るかを数える。入った本数が、入れていい匹数。
- 数が水の量を超えたら、新しい容器に分ける。私は睡蓮鉢・水槽・発泡スチロールへ。
- 冬は、小さい鉢ほど少なめに。
- 睡蓮鉢に何匹入れるかは、号数ではなく水の量で決まる
- 1匹に1リットルか、2リットルか|私は2リットルで数える
- 号数ごとの水の量と匹数の目安|10号から15号
- 浅く広い鉢か、深い鉢か|同じ水の量なら、浅く広いほうが余裕がある
- 手元の睡蓮鉢の水の量を測る|ペットボトルで数える
- タライやトロ舟、発泡スチロールでも数え方は同じ
- 過密のサイン|数えなくても分かる
- 気づいたら過密|数は、卵が孵ったときに崩れる
- 増えたら、新しい容器に分ける|私は睡蓮鉢・水槽・発泡スチロールへ
- エビや貝を入れるか、入れないか|入れたら、その分を数に入れる
- 冬は、小さい睡蓮鉢ほど数を減らす
- 最初に何匹買うか|鉢から数える
- どこで分けるか|睡蓮鉢の匹数の線
- まとめ
- よくある質問(FAQ)
- 次に見るのは、ここ
睡蓮鉢に何匹入れるかは、号数ではなく水の量で決まる
答えを先に書きます。睡蓮鉢のメダカは、水2リットルに1匹が目安です。私は、どの容器でもこの線を守っています。
号数は、鉢の口の直径です。1号が約3cmなので、10号は直径約30cm、15号は約45cm。ところが、同じ号数でも、深い鉢と浅い鉢では水の量がまるで違います。口が広くて浅い鉢と、口が狭くて深い鉢が、同じ「11号」で売られています。
だから、号数は匹数を決める物差しには向きません。号数だけでは何匹入るかは決まりません。号数から分かるのは直径だけで、決め手になるのは、実際に入る水の量です。
靴のサイズが足の長さしか表していないのと同じで、号数は鉢の広さの一面しか表していません。幅や深さまで見て、はじめて中に入る量が分かります。

1匹に1リットルか、2リットルか|私は2リットルで数える
調べると「1匹に1リットル」と書いてあることが多いと思います。
1リットルは、ろ過が追いつく上限の数です。フンや食べ残しを水が処理しきれるかどうか、その限界に近い線です。けれど、メダカにはもう1つ要るものがあります。泳ぐ場所です。1リットルに1匹まで詰めると、水はなんとか持っても、泳ぐ余裕がありません。
私が2リットルに1匹で数えるのは、この2つを両方見ているからです。ろ過が強い容器なら詰められますが、泳ぐ場所の窮屈さは、ろ過では広がりません。睡蓮鉢のように、ろ過の機械を入れないことが多い容器では、なおさら2リットルのほうが安心です。
NVボックスの匹数も、室内の水槽の匹数も、このサイトでは同じ2リットルで数えています。
号数ごとの水の量と匹数の目安|10号から15号
よくある形の睡蓮鉢で、号数ごとの水の量と匹数の目安を並べます。水の量は、縁いっぱいではなく、実際に張る8分目ほどで数えています。
10号(直径約30cm):水は6リットル前後。3匹。
11号(約33cm):8リットル前後。4匹。
12号(約36cm):10リットル前後。5匹。
13号(約39cm):13リットル前後。6匹。
14号(約42cm):15リットル前後。7匹。
15号(約45cm):18リットル前後。9匹。

ただし、これは形の目安です。深い鉢なら増え、浅い鉢なら減ります。手元の鉢で確かめるには、次の章の測り方を使います。「10匹入れたい」なら、水が20リットル入る鉢を選ぶ、と逆から考えることもできます。
浅く広い鉢か、深い鉢か|同じ水の量なら、浅く広いほうが余裕がある
同じ水の量でも、鉢の形で中の暮らしやすさは変わります。
浅く口の広い鉢は、水面が広くなります。空気に触れる面が広いぶん、水に酸素が入りやすく、夏の午後に水温が上がっても、夜のうちに冷めやすい。メダカは水面近くで暮らす魚なので、広い水面はそのまま泳ぐ場所の広さにもなります。上からのぞいたときにも、よく見えます。
深い鉢は、水の量のわりに水面が狭くなります。そのかわり、冬に底まで冷えきりにくい。同じ匹数なら、夏は浅く広い鉢、冬は深い鉢のほうが落ち着く、と考えておくと選びやすくなります。
匹数は水の量で数えますが、迷ったら水面の広さも見ます。水面の狭い深い鉢に、2リットルに1匹ぎりぎりまで入れるなら、1匹か2匹、少なめにしておきます。

手元の睡蓮鉢の水の量を測る|ペットボトルで数える
いちばん確かなのは、水を入れて数えることです。
2リットルのペットボトルに水を入れて、鉢にあけていきます。ふだん水を張る高さまで何本入ったかを数えれば、それが水の量です。そして、入った本数が、そのまま入れていい匹数になります。2リットルのボトル1本に、メダカ1匹。数え方としては、これがいちばん迷いません。
計量カップで何十杯も量るより、ペットボトルのほうが数え間違いが少なく、1本ずつ指を折って数えられます。空のペットボトルが無ければ、目盛りのあるバケツでも同じです。
石や水草、流木を入れるなら、それを入れた状態で数えます。石が占める分だけ、水は減ります。
縁ぎりぎりまで水を張ると、雨の日にあふれて、メダカが流れ出ます。水を張る高さは、縁から数センチ下にしておきます。数えるのも、その高さで数えます。
タライやトロ舟、発泡スチロールでも数え方は同じ
四角い容器なら、計算でも水の量が出せます。縦、横、水を張る深さをセンチで測って掛け合わせ、1000で割るとリットルになります。
たとえば、内側が縦50cm、横35cm、水の深さ20cmの容器なら、50×35×20で35000、1000で割って35リットル。水2リットルに1匹なので、17匹です。
同じ「40リットル」と書いてあるトロ舟でも、縁いっぱいまで張ったときの数字です。実際に張る高さで計算し直すと、ひと回り少なくなります。表示の容量ではなく、張る水の量で数えるのは、睡蓮鉢と同じです。
過密のサイン|数えなくても分かる
数を数えなくても、容器のほうが先に「多すぎる」と知らせてくることがあります。
朝、メダカが水面に集まって口をぱくぱくさせている。水換えをしても、すぐに濁る、においがする。餌を入れると取り合いになり、小さい子が近づけない。大きい子が小さい子を追い回す。どれか1つでも続くなら、水の量に対して数が多いしるしです。
こうなってから減らすより、その前に数えて分けるほうが、メダカを落とさずに済みます。サインが出たら、まずは数を数えて、2リットルに1匹と比べてみます。
気づいたら過密|数は、卵が孵ったときに崩れる
睡蓮鉢のメダカで多いのが、「気づいたら過密になっていた」です。
最初は目安どおりに入れていても、春から夏にかけて卵が孵ると、数は一気に増えます。睡蓮鉢で水草を入れていると、稚魚が葉の間に隠れて生き残り、知らないうちに数が倍になっていることもあります。卵をほったらかしにしても、ときどき生き残るのは、このためです。
数え直すのは、稚魚が親と見分けがつかない大きさになってからでは遅い。卵を見つけた時点で、その卵をどこで育てるかを決めておきます。親と同じ鉢で育てる数と、分ける数を先に決めておけば、夏の終わりに鉢があふれることはありません。

増えたら、新しい容器に分ける|私は睡蓮鉢・水槽・発泡スチロールへ
数が水の量を超えたら、私は新しい容器に移します。移す先は、睡蓮鉢のこともあれば、水槽や発泡スチロールの箱のこともあります。
移す先を選ぶときも、見るのは水の量です。発泡スチロールの箱は、軽くて、断熱が効き、同じ値段の睡蓮鉢より水が多く入ることもあります。冬にも強い容器です。
分け先に1つ用意しておくなら、メダカ用に作られた発泡スチロールの鉢です。
分けるときは、元の鉢の水を半分ほど一緒に移すと、水の変化が小さくて済みます。新しい容器の水は、前日から汲み置いてカルキを抜いておきます。
分け先が無いときは、容器を増やす前に、増やさない手を考えます。卵を採らなければ、数は増えません。選別して親にする子を決め、残りを譲るのも1つの手です。
エビや貝を入れるか、入れないか|入れたら、その分を数に入れる
睡蓮鉢には、ミナミヌマエビやヒメタニシを一緒に入れることもあります。私は、入れている容器もあれば、入れていない容器もあります。
エビや貝も、食べて、フンを出します。1匹ずつは小さくても、数が増えれば水を汚す分になります。メダカの数を2リットルに1匹で決めたうえで、エビや貝をたくさん入れるなら、メダカを少し減らして釣り合いを取ります。
ヒメタニシは、鉢の壁のコケを食べてくれます。卵や稚魚を食べるかどうかは、よく聞かれるので別に書いています。エビは卵を産むとそのまま増えるので、エビのほうも「気づいたら過密」になります。
冬は、小さい睡蓮鉢ほど数を減らす
睡蓮鉢の数え方で、季節で変わるものがあります。冬です。
小さい睡蓮鉢は、水の量が少ないぶん、冬に水ごと冷えきります。私の設備でも、同じ冬、同じ場所で、小さい睡蓮鉢は厚く凍り、大きい容器は薄氷で済みました。水の量が多いほど、冷えにくいからです。
10号や11号のような小さい鉢で冬を越させるなら、秋のうちに数を減らすか、大きい容器にまとめます。2リットルに1匹は、夏も冬も同じ線ですが、冬は線ぎりぎりまで入れないほうが、鉢の中が落ち着きます。
最初に何匹買うか|鉢から数える
これから睡蓮鉢でメダカを始めるなら、買う数は鉢から数えます。
水が10リットル入る鉢なら、5匹。そこから卵が孵って増えることを考えると、最初は目安より少なめに入れておくほうが、夏の終わりに慌てません。「死んで減るかもしれないから多めに」と考えがちですが、減るより増えるほうが先に来ることが多い。
もっとたくさん飼いたいなら、匹数を詰めるより、大きい鉢を選ぶか、鉢を2つにします。
どこで分けるか|睡蓮鉢の匹数の線
線を決めておきます。
数えるのは号数ではなく水の量。2リットルのペットボトルで、ふだん張る高さまで何本入るかを数える。
水2リットルに1匹。入った本数が、入れていい匹数。
数が水の量を超えたら、新しい容器に分ける。エビや貝をたくさん入れるなら、メダカを少し減らす。
冬は、小さい鉢ほど線より少なめに。
迷ったら、少なめに入れます。多すぎた鉢を減らすより、少なめの鉢に足すほうが、ずっと楽です。
まとめ
睡蓮鉢に何匹入れるかは、号数ではなく水の量で決まります。号数は口の直径だけで、深さで水の量は大きく変わります。私は、どの容器でも水2リットルに1匹を守っています。
手元の鉢は、2リットルのペットボトルで、ふだん張る高さまで何本入るかを数えます。入った本数が、入れていい匹数です。よくある形なら、10号で3匹、15号で9匹が目安です。
卵が孵って数が水の量を超えたら、新しい容器に分けます。エビや貝をたくさん入れるならメダカを少し減らし、冬は小さい鉢ほど少なめにします。迷ったら、少なめに入れます。
よくある質問(FAQ)
Q. 睡蓮鉢にメダカは何匹入れられますか。
A. 水2リットルに1匹が目安です。私はどの容器でもこの線を守っています。号数は鉢の直径なので、実際に入る水の量を測ってから数えます。
Q. 睡蓮鉢の10号には何匹入れられますか。
A. よくある形の10号(直径約30cm)なら、水は6リットル前後で3匹が目安です。深さで水の量が変わるので、2リットルのペットボトルで何本入るかを数えると確かです。
Q. 睡蓮鉢の15号には何匹入れられますか。
A. よくある形の15号(直径約45cm)なら、水は18リットル前後で9匹が目安です。深い鉢なら増え、浅い鉢なら減ります。
Q. 「1匹に1リットル」と「2リットル」、どちらが正しいですか。
A. 1リットルは、ろ過が追いつく上限の数です。私が2リットルで数えるのは、ろ過だけでなく泳ぐ場所も見ているからです。睡蓮鉢のようにろ過の機械を入れない容器では、2リットルのほうが安心です。
Q. 睡蓮鉢の号数とは何ですか。
A. 鉢の口の直径です。1号が約3cmなので、10号は約30cm、15号は約45cmです。深さは号数に入っていないので、同じ号数でも水の量が違います。
Q. 睡蓮鉢の水の量はどうやって測りますか。
A. 2リットルのペットボトルで水を入れていき、ふだん張る高さまで何本入ったかを数えます。入った本数が、そのまま入れていいメダカの数になります。石や水草を入れるなら、入れた状態で数えます。
Q. メダカが増えすぎたらどうすればいいですか。
A. 新しい容器に分けます。私は睡蓮鉢、水槽、発泡スチロールの箱などに移しています。移す先も水の量で選び、元の鉢の水を半分ほど一緒に移します。
Q. エビや貝も数に入れたほうがいいですか。
A. 入れたほうが安心です。エビや貝も食べてフンを出します。私は入れている容器もあれば、入れていない容器もあります。たくさん入れるなら、メダカを少し減らして釣り合いを取ります。
Q. 冬の睡蓮鉢は何匹にすればいいですか。
A. 小さい鉢ほど、目安より少なめにします。水の量が少ない鉢は冬に水ごと冷えきり、私の設備でも小さい睡蓮鉢は厚く凍りました。秋のうちに数を減らすか、大きい容器にまとめます。
Q. 最初は何匹買えばいいですか。
A. 鉢の水の量から数えます。10リットル入る鉢なら5匹。卵が孵って増えることを考えて、最初は目安より少なめに入れておくと、夏の終わりに慌てません。
→ 容器ごとの記録を、スマホに
台帳でできることを、もう少し詳しく
次に見るのは、ここ
睡蓮鉢の代わりにNVボックスならNVボックス13・22の適正な飼育数へ。分け先を発泡スチロールにするならメダカの冬越しに発泡スチロールへ。増えた子から親を選ぶならメダカの選別のやり方へ。冬に小さい鉢をどうするかメダカの冬支度へ。睡蓮鉢に貝を入れるならヒメタニシは卵を食べる?へ。
