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メダカが元気ない|まず1匹か複数かを見る。サイン6つの見分け方

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いつもより動かない。餌に寄ってこない。ヒレをたたんでいる。「元気がない」と感じたとき、何から見ればいいのか。

困るのは、元気がないというのが症状の名前ではなく、印象だということです。原因は水かもしれないし、温度かもしれないし、寿命かもしれない。ひとつの答えはありません。

だから、見る順番を決めます。順番さえ決まれば、そのつど迷わずに済みます。

この記事の結論(要点)
  • 最初に見るのは「1匹だけか、複数か」です。ここで原因の場所が変わります。
  • 複数なら、個体ではなく環境。水・水温・酸素のどれかが動いています。
  • 1匹だけなら、その個体の問題。いじめ、寿命、病気の始まりを見ます。
  • 急ぐのはふらつく・くるくる回る・水面で口をパクパク。ほかは半日待って観察できます。
  • 痩せは上から見てください。横からでは分かりません。
メダカが弱っているサイン6つの図。まず1匹だけか複数かを見て、底でじっとする・ヒレを閉じる・水面で口をパクパク・餌を食べない・ふらつく・上から見て細い、で分ける
まず「1匹だけか、複数か」。ここで見る場所が変わります。

メダカが元気ないとき、まず1匹だけか複数かを見る

ここが最初の分かれ道です。これを飛ばすと、手当ての方向がまるごと変わります。

複数が同時に元気ないなら、原因は個体ではありません。容器の中で何かが起きています。全員が同じ水に入っているのだから、当然です。

見るのは3つ。水質・水温・酸素です。この順に確かめます。水が透明でも、汚れていないとは限りません。

1匹だけなら、その個体の話です。ほかが平気なら、水は足りています。追いかけられていないか、年をとっていないか、病気が始まっていないかを見ます。

数え方にひとつ注意があります。「元気がない1匹」の周りを見てください。ほかの個体が、いつもより水面近くに集まっていないか。全員が少しずつおかしいのに、いちばん弱い1匹だけが目立っていることがあります。

底でじっとして動かない

いちばん多い相談です。ただしこれ自体は、異常とは限りません。

夜なら寝ています。水温が下がる季節なら、冬眠に入りかけています。どちらも正常です。

見分けは季節と反応です。水温が高い時期なのに底にいて、影を落としても動かないなら、そこは疑います。健康なら、人が近づけば散ります。

そして体の向きを見てください。水平にじっとしているのと、斜めや横向きになっているのとでは別です。傾いているなら、浮き袋か平衡の問題で、こちらは急ぎます。

黒い容器の中を泳ぐ黄色いメダカ
ヒレが開いているかは、上からのぞくだけで分かります。

ヒレを閉じている

見落とされがちですが、ヒレは分かりやすい目印です。

調子のいいメダカは、背びれも尾びれも開いています。弱ってくると、たたんで体に沿わせます。畳んだヒレは、力を抜いている姿だと考えてください。

いいところは、近づかなくても見えることです。容器を上からのぞくだけで分かります。餌をやるついでに、ヒレが開いているかを見る。それだけで、早い段階で気づけます。

ただしヒレを閉じている=病気、ではありません。寒い日は全員がたたみます。ほかの個体と比べて、その1匹だけが閉じているかを見てください。

水面で口をパクパクしている

これは急ぐほうです。ただし、原因が2つあります。

ひとつは酸欠。水に溶けている酸素が足りず、水面近くの空気を取り込もうとしています。朝いちばんに出るなら、これです。夜のあいだに酸素が減るからです。

もうひとつがエラの不調です。酸素はあるのに取り込めない状態で、こちらは昼でも出ます。

見分けは時間帯と、餌への反応です。人が近づくと寄ってきて、餌を食べるなら、それは空腹かもしれません。動きが鈍いまま口だけ動かしているなら、酸欠のサインです。

ここで餌を足さないでください。食べ残しが沈んで、水をさらに汚します。

餌を食べない

食べないと不安になりますが、いちばん多い理由は水温です。

メダカは変温動物なので、水温が下がると消化そのものが働きません。15℃前後なら1日1回、10℃を下回れば与えません。食べないのが正常な時期があります。

季節が合わないのに食べないなら、次は水です。汚れているか、換えた直後か。水換えのあと数日は食いが落ちることがあります。

そして病気です。ほかのサインと一緒に出ているかを見てください。食べないことだけが単独で出ているなら、水温か水のことが多い。ヒレも閉じ、動きも鈍いなら、そちらを疑います。

ふらつく・くるくる回る

泳ぎ方が崩れているのは、この記事のなかでいちばん急ぐサインです。

体が傾く、沈んだまま浮けない、逆に浮いたまま沈めない、その場でくるくる回る。いずれも平衡が保てなくなっている状態です。

まず確かめるのは水温と水です。急に変わったことはなかったか。水換えの直後、雨のあと、猛暑日の翌日。数℃の急変でも、メダカには大きい変化です。

そのうえで、浮いたまま沈めないなら転覆の可能性があります。原因の多くは消化なので、まず餌を止めます。

この段階で薬に進むかどうかは、ほかのサインしだいです。迷うなら、まず塩浴で様子を見るほうが、体力を削りません。

黒い容器の中を泳ぐ黄色いメダカを上から見たところ
痩せは上から。頭だけ大きく後ろが細ければ、痩せています。

痩せている|上から見ないと分からない

最後に、いちばん見落とされるものです。痩せは、横から見ても分かりません。

メダカを横から見ると、痩せていても輪郭はそれほど変わりません。上から見てください。健康な個体は胴に幅がありますが、痩せると頭だけ大きく、後ろが細くなります。

おたまじゃくしのような形になっていたら、痩せています。この見え方は、上からでないと出ません。

痩せる理由は、餌が足りていないか、食べられていないかです。この2つは別物です。容器に餌は入っているのに、その個体だけ食べられていない——追いかけられている、口が小さい、動きが遅い、という場合があります。

特定の1匹だけ痩せているなら、餌の量ではなく、行き渡り方の問題です。与える場所を分けるか、その個体を移します。

エラが開いている・赤い

もうひとつ、見ておきたい場所があります。エラぶたです。

ふだんは体に沿って閉じていて、呼吸に合わせて小さく動くだけです。それが開きっぱなしになっていたり、中の赤い部分がはっきり見えていたりしたら、そこは疑います。

動きも見てください。ゆっくり規則正しく動いているのが普通です。速く浅い動きが続いているなら、酸素を取り込もうとしています。

片側だけ開いている場合もあります。左右で違うなら、その側に何かが起きています。エラの不調は、外から見えるサインが少ないぶん、気づくのが遅れます。

ただしエラだけを見て決めないでください。水面で口をパクパクしているかどうかと合わせると、酸欠なのかエラなのかが分かれます。

寿命の可能性を、外さない

言いにくいことですが、書いておきます。元気がない理由が、寿命であることもあります。

メダカの寿命は飼育下で2〜3年です。年をとった個体は、だんだん動きが減り、餌への反応が鈍くなり、体の張りが失われます。病気の初期と、見た目がよく似ています。

見分けの手がかりは時間の進み方です。病気は数日で進みますが、老いはもっとゆっくりです。先週と比べて急に変わったなら病気を、じわじわなら年齢を考えます。

そしてほかの個体がどうか。同じ時期に来た個体が全部そろって鈍くなっているなら、同じ年齢だからかもしれません。

寿命なら、できることは限られます。それでも、静かな場所に移して、水温の変化を減らしてやることはできます。薬に進んで体力を削るより、そのほうが穏やかに終われます。

白い容器に入れたメダカを上から見たところ
1匹だけおかしいのか、全員が少しずつおかしいのか。まずそこを見ます。

急ぐものと、半日待てるもの

全部を同時に手当てすることはできません。順番をつけます。

急ぐのは3つ。ふらつく・くるくる回る、水面で口をパクパク、そして複数が同時に弱っていること。どれも数時間で悪くなります。

半日待って観察できるのは、底でじっとしている、ヒレを閉じている、餌を食べない、痩せている。これらは、いま何かをするより、もう一度よく見るほうが得られるものが多い症状です。

待つあいだにやることは、足すことではなく、止めることです。餌を止める。触らない。水をいじらない。全量の水換えは、いちばんやってはいけない手当てです。

そして翌日また見ます。変わっていないのか、進んでいるのか。それが分かってから動くほうが、当たります。

買ってきた直後なら、疑うのはここだけ

状況で答えが変わる場面がひとつあります。迎えて1週間以内に元気がないなら、見る場所が絞れます。

この時期の不調は、飼い方ではなく移動と、水の変化でほぼ説明がつきます。袋の中で揺られ、水温も水質も違う場所に移された直後だからです。

だから水合わせが足りていたかを、まず思い返してください。袋ごと浮かべて温度を合わせ、そのあと少しずつ水を混ぜたか。ここを急ぐと、数日たってから出ます。

もうひとつが、受け入れる側の水ができていたかです。立ち上げが済んでいない容器に入れると、アンモニアが処理されずに溜まります。見た目は透明のままです。

この時期は餌を控えめにしてください。環境に慣れるまで食べないのはふつうで、残った餌が水を悪くするほうが問題になります。

逆に言えば、1週間を過ぎて落ち着いたなら、そこからは飼い方の話になります。時期で切り分けると、無駄に疑う範囲が減ります。

メダカを元気にする方法は、あるのか

検索されている言葉なので、正面から答えます。「元気にする方法」は、ありません。

元気がないというのは症状であって、病名ではないからです。原因が水なら水を直す。温度なら温度。寿命なら、できることはありません。共通して効く1つの手当ては、存在しません。

そのうえで、どの原因でもマイナスにならないことは3つあります。

餌を止める。弱っている個体は消化にも体力を使います。数日食べなくても、成魚は平気です。

水面を動かす。酸素はどの原因でも効きます。道具が無くても、水面を揺らせば入ります。

そっとしておく。観察と、手を出すことは違います。見るのは何度でもいい。触るのは、原因が分かってからです。

いつから元気がないか。前に同じことがあったのはいつか。半日待って見比べるとき、記録があると判断が変わります。「メダカ台帳」は容器ごとの記録が1タップ。
→ 容器ごとの記録を、次に迷ったときに引き出せる
どんなアプリか見てみる(登録はメールアドレスだけ・30秒。記録と通知はずっと無料です)

まとめ

元気がないというのは症状の総称です。だから「これをやれば元気になる」という手当てはありません。見る順番を決めるほうが早く着きます。

最初は、1匹だけか複数か。複数なら環境、1匹ならその個体。ここで見る場所が変わります。

急ぐのは、ふらつく・くるくる回る、水面で口をパクパク、そして複数が同時に弱っていること。ほかは半日観察できます。

痩せているかどうかは、上から見てください。横からでは分かりません。

よくある質問(FAQ)

Q. メダカが元気ないとき、最初に何を見ればいいですか。

A. 1匹だけか、複数かです。複数なら原因は個体ではなく環境で、水質・水温・酸素を順に見ます。1匹だけなら、いじめ、寿命、病気の始まりを疑います。

Q. メダカが弱っているサインは何ですか。

A. 底でじっとして動かない、ヒレを閉じている、水面で口をパクパクする、餌を食べない、ふらつく・くるくる回る、痩せている。この6つです。

Q. メダカが底でじっとしているのは病気ですか。

A. 限りません。夜なら寝ていますし、水温が下がる季節なら冬眠に入りかけています。水温が高い時期なのに、影を落としても動かないなら疑ってください。

Q. 急いだほうがいいサインはどれですか。

A. ふらつく・くるくる回る、水面で口をパクパクする、そして複数が同時に弱っていること。この3つは数時間で悪くなります。ほかは半日観察してから動いて間に合います。

Q. 痩せているかどうかは、どう見ますか。

A. 上から見てください。横からでは分かりません。頭だけ大きく後ろが細い、おたまじゃくしのような形になっていたら痩せています。

Q. メダカを元気にする方法はありますか。

A. 共通して効く1つの手当てはありません。元気がないのは症状であって病名ではないからです。ただし、どの原因でもマイナスにならないことが3つあります。餌を止める、水面を動かす、そっとしておくことです。

Q. 弱っているとき、餌はどうしますか。

A. 止めてください。弱っている個体は消化にも体力を使います。食べ残しが沈んで水を汚すほうが、害が大きくなります。成魚なら数日食べなくても平気です。

サインごとに、次はここへ

複数が同時に弱っているならメダカが次々死ぬ|原因は個体でなく環境へ。底でじっとしているならメダカが底で動かないへ。水面で口をパクパクしているならメダカの酸欠の応急処置へ。餌を食べないならメダカの餌やり|空腹と酸欠の見分け方へ。手当てに進むならメダカの塩浴|0.5%の作り方と手順へ。