PR

メダカのヤゴ・ボウフラ対策|死骸が無いのに減るならヤゴを疑う

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

メダカが死骸も残さず減るのはヤゴかもしれない。ボウフラとの見分け方と対策 めだか

屋外でメダカを飼っていると、必ず向き合うことになるのがヤゴ(トンボの幼虫)とボウフラ(蚊の幼虫)です。

昨日まで元気に泳いでいたのに、急に数が減った。その犯人がヤゴだった、というのは屋外飼育では珍しくありません。

ただ、この二つはまったく性質が違います。ヤゴはメダカを食べる捕食者で、ボウフラは成魚にとってはむしろ餌です。同じ「水に湧く虫」として一緒に扱うと、手が空回りします。

ヤゴとボウフラ、どちらが危険か

メダカのヤゴ・ボウフラ対策|同じ「水に湧く虫」でも、正反対。ヤゴは全力で排除、ボウフラは上手に付き合う。ここを取り違えると手が空回りする
ヤゴは全力で排除、ボウフラは上手に付き合う。ここを取り違えると手が空回りする。

ヤゴは全力で排除、ボウフラは上手に付き合う。これが基本の方針です。

ボウフラが大量に湧いているなら、それはメダカが食べきれていない印でもあります。密度が低いか、容器が大きすぎるか。つまりボウフラの量は、その容器の状態を教えてくれる目安にもなります。

ヤゴ対策|メダカを食べる最強の天敵

黒い容器を上から見たメダカ数匹
屋外の容器は、トンボにとって理想的な産卵場所になる。

ヤゴはどこから来るのか

ヤゴはトンボの幼虫です。トンボが飛んできて水面に卵を産みつけることで発生します。屋外の水たまり状の環境、つまりメダカのビオトープや飼育容器は、トンボにとって理想的な産卵場所です。

種類によって大きさはさまざまで、数ミリのものから3センチを超えるものまでいます。大きく育ったヤゴは成魚のメダカでも捕食します。しかも下唇を伸ばして瞬間的に捕らえるため、メダカに逃げるすべはほとんどありません。

ヤゴがいるかどうか、どこで分かるか

メダカのヤゴ・ボウフラ対策|ヤゴがいるときのサイン。原因が分からないままメダカが減るときは、まずヤゴを疑う
原因が分からないままメダカが減るときは、まずヤゴを疑う。

いちばん分かりやすいのは、死骸が見当たらないのに数が減ることです。病気で落ちたなら死骸が残りますが、食べられた場合は跡形もなく消えます。

原因が分からないままメダカが減るときは、まずヤゴを疑ってください。稚魚が消える原因は他にもあるので、メダカの稚魚が「消える・溶ける」のは何故?とあわせて確認すると切り分けられます。

ヤゴは平たい体と大きな目、6本の脚。下あごが伸びて獲物をとらえる。体長2〜4cmで、針子の4〜5mmとは比べものにならない。隠れているのは容器のふちの内側、水草の根元、底にたまった落ち葉や泥の中。
ヤゴは平たい体と大きな目、6本の脚。下あごが伸びて獲物をとらえる。体長2〜4cmで、針子の4〜5mmとは比べものにならない。隠れているのは容器のふちの内側、水草の根元、底にたまった落ち葉や泥の中。

探す場所は3つに絞れます。容器のふちの内側、水草の根元、そして底にたまった落ち葉や泥の中です。ヤゴは動かずにじっとしているので、水面を眺めていても見つかりません。

ヤゴを入れさせないには、どうすればいいか

ヤゴ対策は、侵入してからでは遅いという性質があります。いちばん確実なのは防虫ネットを張ることで、トンボが水面に近づけなくなるので産卵そのものを防げます。

ネットが張れない容器なら、ホテイアオイやアマゾンフロッグピットなどの浮き草で水面を覆う手があります。ネットほど確実ではありませんが、見た目を損ないません。

簾を斜めに立てかけるのも手です。水面へのアクセスを減らしつつ、夏の高水温対策を兼ねられます。真夏に水温が上がりすぎる容器なら、こちらのほうが一石二鳥になります。

入ってしまったヤゴは、どう駆除するか

まずは目視で探します。底や水草の根元、容器のふちをよく見てください。ヤゴは動かずにじっとしているので、じっくり探すのがこつです。見つけたら網やスポイトで取り除きます。

ただ、小さなヤゴは目視では見つけられません。確実なのは容器の丸洗いです。メダカを別容器に移し、水を抜いて、底の泥や落ち葉ごと洗い流します。赤玉土や砂利の隙間、水草の根元は特に念入りに確認してください。

捕まえたヤゴをどうするかは飼い主しだいです。別容器で育ててトンボにするのも一つの楽しみ方ですし、庭や近くの水辺に逃がしても構いません。

トンボ自体は害虫を食べる益虫なので、無理に殺す必要はありません。ただしメダカの容器に戻すのだけは避けてください。

春になると急にメダカが減るのはなぜか

ヤゴは幼虫のまま冬を越します。秋に産まれたヤゴが容器の底で越冬し、春に活動を再開して稚魚を食べはじめる。これが「春になったら急にメダカが減る」の正体です。

だから冬から早春にかけての丸洗いが、いちばん効きます。メダカが冬眠から覚める前、繁殖のシーズンが始まる前に一度リセットしておくと、その年の被害を大きく減らせます。

メダカの世話は、覚えておこうとするほど抜けていきます。水を換えた日と薬を使った日が残っていれば、次に迷ったときの手がかりになります。「メダカ台帳」は無料ではじめられます。
→ 水を換えた日を、次に迷ったときに引き出せる
どんなアプリか見てみる(無料・登録は30秒)

ボウフラ対策|実は成魚のごちそう

ボウフラを放っておくとどうなるか

メダカのヤゴ・ボウフラ対策|ボウフラは、放っておくと蚊になる。幼虫から蚊まで、夏なら1〜2週間。週に一度のぞいていれば間に合う
幼虫から蚊まで、夏なら1〜2週間。週に一度のぞいていれば間に合う。

ボウフラは蚊の幼虫です。蚊は卵、幼虫(ボウフラ)、蛹(オニボウフラ)、成虫と姿を変えて育ちます。育つ速さは季節で変わり、厚生労働省の調査法の資料には春なら3〜4週間、夏なら1〜2週間で成虫まで発育すると書かれています。

屋外の容器なら、夏は1〜2週間が目安です。つまり週に一度のぞいていれば、蚊になる前に手を打てます。

ここで大事なのは、成魚のいる容器ではボウフラはまず育たないということです。メダカにとってボウフラは大好物で、見つけしだい食べてしまいます。むしろ栄養のある生き餌として、体づくりや産卵にプラスに働きます。

ボウフラが本当に困るのは、どんなときか

白い網の中にいる黒っぽいメダカ2匹
死骸が無いのに減るなら、食べられている可能性がある。

注意が要るのは、針子や小さな稚魚だけを入れている容器です。ここでは力関係が逆転します。

孵化したばかりの針子は体長4〜5ミリ。育ったボウフラは1センチ近くになるので、ボウフラのほうが大きくなります。

食べられることはなくても、餌を奪われ、水を汚され、針子が衰弱する原因になります。稚魚の育て方はメダカの稚魚(針子)の育て方にまとめてあります。

ボウフラは、どう駆除するのが早いか

いちばん合理的なのは、スポイトで吸って成魚の容器に入れることです。百円均一のスポイトで吸い取り、親メダカの容器に落とすだけ。駆除と給餌が同時にできて無駄がありません。

数が多いときは目の細かい網ですくうほうが早いです。あまりに大量なら、稚魚を避難させて水ごと入れ替えます。

予防は、水面を覆うことに尽きます。蚊は開いた水面に産卵するので、浮き草やネットで覆えば産卵場所そのものが減ります。

ここから手当てに入ります。始めた日と、使った薬の名前と量を、どこかに控えておいてください。数日たつと必ず分からなくなりますし、うまくいかなかったときに何を変えればいいのかの手がかりは、その記録しかありません。メダカ台帳を使うと、水温が急に動く日の知らせと一緒に残せます。

防虫ネットは、どれを選べばいいか

メダカのヤゴ・ボウフラ対策|防虫ネットは、ここだけ外さない。ヤゴとボウフラの両方を、これ一つで止められる
ヤゴとボウフラの両方を、これ一つで止められる。

ヤゴもボウフラも、親(トンボと蚊)が水面に卵を産むところから始まります。だから水面を覆ってしまえば、両方まとめて防げます。

選ぶときに外せないのは目合いです。1ミリより粗いと蚊が通り抜けるので、トンボは防げても半分の効果になります。

張るときは、たるんで水面に触れないように支柱やペットボトルで持ち上げ、ふちを洗濯ばさみや紐で留めてすき間をなくします。トンボは数センチのすき間から入ります。

農業用の防虫ネットなら、1ミリ目のものが安く手に入ります。幅180センチのものを買って、容器の大きさに切って使うのが無駄がありません。

10円玉や殺虫剤は、効くのか

10円玉を入れる方法をときどき見かけますが、すすめません。銅がわずかに溶け出す効果を狙うものですが、効くほどの濃度になればメダカやエビにも害が出ます。効かない濃度なら意味がなく、効く濃度なら危ない。どちらに転んでも困ります。

蚊取り線香や殺虫剤も、容器の近くでは使わないでください。蚊取り線香などに使われるピレスロイド系の成分は、人にはほとんど影響が出ない量でも、魚には効いてしまうものがあります。強さは成分ごとに違うので、「ピレスロイドだから安全」とも言い切れません。

風で成分が水面に落ちるだけでも届きます。屋外で蚊を減らしたいなら、殺すのではなく水面を覆って産卵させないほうが確実です。

魚を入れて食べさせるという発想も、相手を選びます。金魚やドジョウを入れればボウフラは減りますが、同時にメダカや卵も食べられます。

取り除かなくていい生き物は、どれか

水面や底に小さな生き物がいると、つい全部取り除きたくなります。ただ、実際には放っておいていいものが多くあります。

ミジンコは稚魚の生き餌になりますし、ヒメタニシやカワニナは苔や残り餌を食べて水をきれいにします。ユスリカの幼虫(アカムシ)も、メダカが食べるので害にはなりません。取り除くべきなのは、メダカを食べるものと、蚊になるものだけです。

体調を崩している個体と見分けがつかないときは、メダカの病気の見分け方で症状から確かめてください。

一年のうち、いつ気をつければいいか

メダカのヤゴ・ボウフラ対策|一年のうち、いつ気をつけるか。×は警戒、△は油断できない時期、掃は容器を洗っておく時期。2〜3月のリセットが、その年の被害をいちばん減らす
×は警戒、△は油断できない時期、掃は容器を洗っておく時期。2〜3月のリセットが、その年の被害をいちばん減らす。

トンボも蚊も、活動するのは暖かい時期です。5月から9月がいちばん警戒が要る時期で、4月と10月はまだ油断できません。

そして見落としやすいのが、2月から3月です。この時期に虫はいませんが、越冬したヤゴが底にひそんでいます。メダカが動き出す前にここで一度洗っておくのが、一年でいちばん効く一手です。

よくある質問

Q. ヤゴがいると、メダカは全部食べられてしまいますか。

A. 全部とはかぎりませんが、大きく育ったヤゴが1匹いるだけで容器が壊滅することはあります。

ヤゴは下唇を一瞬で伸ばして捕らえるので、メダカに逃げるすべがほとんどありません。数が毎日じわじわ減るのに死骸が見当たらないなら、早めに容器を丸洗いしてください。

Q. ボウフラはメダカが食べてくれるので、放っておいていいですか。

A. 成魚だけの容器なら、そのままで構いません。むしろ栄養のある生き餌になります。ただし針子や小さな稚魚だけの容器は別で、育ったボウフラのほうが体が大きくなるため、餌を奪われて稚魚が衰弱します。稚魚容器では取り除いてください。

Q. 10円玉を入れるとボウフラ対策になりますか。

A. すすめません。銅がわずかに溶け出す効果を狙う話ですが、効くほどの濃度になればメダカやエビにも害が出ます。効かない濃度なら意味がなく、効く濃度なら危ないという、どちらに転んでも困る方法です。

Q. 蚊取り線香や殺虫剤を、近くで使ってもいいですか。

A. 容器の近くでは使わないでください。蚊取り線香や殺虫剤に使われるピレスロイド系の成分は、魚やエビに強く効きます。風で成分が水面に落ちるだけでも影響が出ます。屋外で蚊を減らしたいなら、水面を覆って産卵させないほうが確実です。

Q. 防虫ネットは、どんなものを選べばいいですか。

A. 目合いが1mm以下のものを選んでください。これより粗いと蚊が通り抜けます。張るときは、たるんで水面に触れないように支柱などで持ち上げ、ふちにすき間ができないように留めます。トンボは数センチのすき間から入ります。

Q. 春になったら急にメダカが減りました。なぜですか。

A. 秋に産まれたヤゴが、幼虫のまま容器の底で冬を越していた可能性があります。春に活動を再開して、生まれたばかりの稚魚から食べていきます。メダカが冬眠から覚める前、2月から3月のうちに容器を丸洗いしておくと、その年の被害を大きく減らせます。

まとめ

ヤゴは捕食者で、ボウフラは成魚にとっては餌。同じ虫でも、やることは正反対です。

どちらも入り口は水面なので、目合い1ミリ以下の防虫ネットを張れば一度に止まります。そして2月から3月に容器を洗っておくこと。この二つで、屋外飼育の虫の悩みはほとんど片づきます。

あわせて読みたい:メダカの世話

原因不明で数が減るときは、メダカの稚魚が「消える・溶ける」のは何故?でほかの可能性も確かめられます。体調を崩しているように見えるときはメダカの病気の見分け方へ。

この記事を書いた人
鷲林寺アクアファーム(兵庫県西宮市)

植木屋として5年、アクアリウムは10年。2021年から、義理の祖母が守ってきた農地を休耕地にしないためにアクアポニックスを始め、一人で続けています。書いているのは、その農場で実際に起きたことと、確かめられた範囲のことだけです。

農場見学は全国から受け入れてきました(現在は休止中)。ラジオ関西「羽川英樹 ハッスル!」、雑誌「Mer」などの取材を受けています。
プロフィール農場見学メディア実績お問い合わせ

この記事の図解は、出典にリンクを付けていただければご自由にお使いいただけます(学校の教材・自由研究も可)。