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メダカは発泡スチロールで飼育できる|箱の選び方・匹数・デメリット3つと、底砂の要否

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発泡スチロールで簡単メダカ飼育!底砂を使うメリット・デメリット めだか

メダカの屋外飼育を始めるとき、容器選びで発泡スチロールが候補に挙がる方は多いはずです。安価で手に入りやすく、断熱性にも優れているためです。あわせて悩みがちなのが、底に赤玉土などの底砂を敷くかどうかという点です。

発泡スチロールの断熱性は素材の性質そのもので、体積の98%が空気のため熱が伝わりにくい、と発泡スチロール協会が説明しています。夏の日射にも冬の冷え込みにも、同じ理屈で効きます。

先に容器から片づけます。メダカは発泡スチロールで飼えます。屋外飼育に適した容器です。デメリットは、横から見えないこと、割れと劣化、小さな箱の水の量の3つです。ただし底砂、とくに赤玉土を使う場合は、正しい手順で立ち上げないとメダカを星にしてしまうリスクがあります。

発泡スチロールでのメダカ飼育のグラレコ(グラフィックレコーディング)。冬に強く、箱が熱を通しにくくて冷えこみをやわらげる。赤玉土は立ち上げてから。いきなり入れると水が急に動く。敷くならうすく。厚く敷くと底がよどむ
断熱は、夏の日射にも冬の冷え込みにも同じ理屈で効きます。迷ったら底砂なしで始めます。
この記事の結論(要点)
  • 発泡スチロールは屋外のメダカ飼育に適した容器です。安く手に入り、断熱性に優れています。
  • ただし赤玉土を敷くなら、立ち上げの手順を守ってください。いきなり入れると水質が急に動きます。
  • 底砂は敷くなら薄く。よく言われる目安は3〜5cmまでで、厚すぎると底に酸欠層ができます。箱そのものは紫外線で劣化するので、ひびや欠けに気をつけます。
  • 何匹入れるかは張った水の量で数えます。私は水2Lに1匹です。
  • 発泡スチロールは、見た目を楽しみたい人には向きません。安さと断熱が取り柄です。
  • 迷ったら、底砂なし。手順を減らすほうが、最初の失敗が減ります。
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メダカは発泡スチロールで飼える?|飼える。数を決めるのは箱の水の量

発泡スチロールの箱の水量からメダカの匹数を数える精密図。内側が縦30cm、横40cm、水の深さ15cmなら、30×40×15÷1000で18L。水2Lに1匹で9匹まで。迷ったら大きいほうの箱を選ぶ
内側の寸法と水の深さを掛けて、1000で割ると水の量が出る。

飼えます。私も発泡スチロールの箱でメダカを飼っていて、使っているのは熱帯魚の通販(チャーム)から生体や用品が届いたときの箱です。底砂は敷いていません。

何匹入れるかは、箱の大きさではなく、張った水の量で数えます。私は水2Lに1匹です。箱の内側の縦と横、水を張る深さをセンチで測って掛け合わせ、1000で割るとリットルになります。内側が縦30cm・横40cm、水の深さが15cmの箱なら18Lで、9匹までです。底砂を敷くなら、深さは砂の上から測ります。

箱を選ぶときは、飼いたい数から逆に考えます。10匹なら、水が20L張れる箱です。迷ったら大きいほうを選びます。水が多いほど、水の傷みも冬の冷え込みもゆるやかになるからです。手元に箱が無ければ、最初からメダカ用に作られた発泡の鉢もあります。

もらった箱を使うなら、置く場所で水を張って一晩待つと、ひびや欠けからの漏れが分かります。汚れは洗剤を使わず、水ですすぎます。何が入っていたか分からない箱や、すすいでもにおいが取れない箱は、メダカには使わないでください。匹数の数え方と過密のサインは睡蓮鉢の号数ごとに、メダカは何匹に書きました。発泡スチロールの箱でも数え方は同じです。

メダカを発泡スチロールで飼うメリットと注意点

発泡スチロールは断熱材としても使われる素材で、外気温の影響を受けにくく水温を安定させやすいという特長があります。屋外飼育では夏の高水温や冬の水温低下をやわらげてくれるため、専用の飼育容器より扱いやすい場面が多くあります。冬のあいだの蓋と置き場所は、メダカの冬越しに発泡スチロール|蓋は開けっ放しでいいへ。

発泡スチロール容器のメリットと注意点。断熱性の高さは大きな長所ですが、紫外線による経年劣化は見落とされがちな弱点です
断熱性の高さは大きな長所ですが、紫外線による経年劣化は見落とされがちな弱点です。

軽量で持ち運びやすく、価格も抑えられる点も魅力です。一方で見落とされがちなのが、紫外線による劣化です。

直射日光が当たり続ける場所に長期間置くと、数年で表面がもろくなり、割れやすくなります。設置場所を選ぶか、夏場だけでも軽い日よけを用意しておくと長持ちします。

発泡スチロールの箱を自分で転用する方法のほか、最初からメダカ飼育を想定して作られた発泡容器を選ぶと、サイズや強度の面で扱いやすくなります。

発泡スチロールのデメリットは3つ|先に知っておけば困らない

1つ目は、横から見えないことです。メダカを眺められるのは上からだけで、見た目もよくありません。ガラス水槽のように横から楽しみたい人には向きません。

2つ目は、割れと劣化です。紫外線でもろくなるのは前の章のとおりで、ヒビが入った、雨で蓋が割れそう、という声もよく見ます。水を張った箱は重いので、水を入れたまま持ち上げません。動かすなら、水を抜いてからです。

3つ目は、小さな箱だと水の量が足りなくなることです。水が少ないほど、フンや餌の残りで水が早く傷みます。断熱が守ってくれるのは温度で、水の汚れは防げません。小さな箱なら、入れる数を減らすか、大きな箱に替えます。

底砂は必要か?あり・なしの判断軸

底砂を使うかどうかは、正解が決まっているわけではなく、どちらを優先したいかで選ぶものです。

発泡スチロール飼育で底砂あり・なしの選び方。見た目とバクテリアの住処を優先するなら底砂ありで、赤玉土は立ち上げてから魚を入れる。掃除のしやすさを優先するなら底砂なし。初めてならまず底砂なしから
どちらが正解ということはない。手間をかけて安定させるか、シンプルに管理するか。

底砂があると、バクテリアが定着する場所が増え、自然に近い見た目でメダカも落ち着きやすくなります。

一方で、掃除のしやすさや水質変化への対応の早さを重視するなら、底砂なしのベアタンクが向いています。初めての飼育で手間を減らしたいなら、まずは底砂なしから始めるのも十分に合理的な選択です。

とくに卵や稚魚を親と分けて育てたい場合は、底砂を敷かない専用の繁殖ケースを別に用意すると管理がしやすくなります。

赤玉土を使うなら、必ず「立ち上げ」を経てから

底砂に赤玉土を選ぶ場合、ここが最も重要なポイントです。赤玉土は水質を弱酸性に傾ける性質がありますが、新しい赤玉土をそのまま使い、いきなりメダカを入れるのは危険です。

赤玉土を敷いた直後の水槽では、2つの問題が起こりやすくなります。ひとつは、敷いて間もない赤玉土から細かい粒が出て水が濁り、弱酸性の土なのでpHも動きやすいことです。もうひとつは、ろ過バクテリアがまだ十分に定着していないことによるアンモニアの蓄積です。

濁りとpHの動きは敷いて間もないうちに、アンモニアの蓄積はバクテリアが育つまでの数週間に起こりやすくなります。

赤玉土を使うときの正しい立ち上げ手順。赤玉土は新しいうち濁りとpHの動き、アンモニアの蓄積が起きやすく、いきなりメダカを入れると星になりやすい原因になります
赤玉土は新しいうち濁りとpHの動き、アンモニアの蓄積が起きやすく、いきなりメダカを入れると星になりやすい原因になります。

水を張ってからすぐにメダカを入れるのではなく、1週間ほど日当たりの良い場所に置いて、濁りが落ち着くのを待ちます。メダカを入れはじめるのは、この1週間がたってからです。

ただ、バクテリアが育ちきるには、そのあとも数週間かかります。可能であれば試験紙でアンモニアや亜硝酸の値を確認し、数値が落ち着いてから少数のメダカで様子を見て、1ヶ月ほどかけて徐々に匹数を増やしていくと安全です。

黒い容器を上から見たメダカ数匹
発泡スチロールは水温が動きにくい。底砂を入れるかは別の判断。

底砂の厚さにも注意する

底砂を使う場合、厚く敷きすぎないことも大切です。よく言われる目安は3〜5cm程度までです。

これより厚く敷くと、底の方まで酸素が届かず、汚れが分解されないまま溜まる酸欠層ができてしまいます。ここで増える嫌気性のバクテリアは、悪臭の原因になることがあります。

発泡スチロールの箱を横から切った断面で、底砂を薄く敷いた場合と厚く敷いて酸欠層ができる場合を比べた精密図解
底砂は薄く。厚くすると酸欠層ができる。
水を換えた日、薬を使った日。覚えておこうとするほど抜けていきます。「メダカ台帳」の記録は1タップ。記録が続かなかったことのある人でも残るように、書くことを増やさない作りです。
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台帳でできることを、もう少し詳しく

どこで見切るか|終わりの判断

線を決めておきます。

私も発泡スチロールでメダカを飼っています。底砂は敷いていません。それで足りています。

底砂を敷かないなら、そのまま始めていい。発泡スチロールは安く、断熱性が高い。水を入れて、夏は日陰、冬と立ち上げのあいだは日の当たる場所に置く。

赤玉土を敷くなら、立ち上げてから魚を入れる。いきなり入れると水質が急に動きます。

敷くなら薄く。3〜5cmまでがよく言われる目安で、厚く敷くほど良いものではありません。

発泡スチロールが割れた、日に当たって崩れてきた。そのときが替えどき。安い容器なので、直すより替える。

発泡スチロールは、魔法瓶と同じで、中の温度を守ります。ただし外気が長く続けば、いずれ追いつきます。

よくある質問(FAQ)

Q. 発泡スチロールでメダカは何匹飼えますか?

A. 張った水の量で数えます。私は水2Lに1匹です。内側が縦30cm・横40cm、水の深さが15cmの箱なら18Lで、9匹までです。

Q. 冬、発泡スチロールの蓋は閉めますか?

A. 私は冬も開けたままです。関西くらいの冬なら、張るのは薄い氷だけでした。閉めるのは、底まで凍りそうな寒さのときと、雪や落ち葉がたくさん入る場所の2つです。閉めるなら密閉せず、すき間を残します。

Q. 発泡スチロールの箱は何年くらい使えますか?

A. 直射日光が当たり続けると、紫外線で数年で表面がもろくなります。置き場所を選ぶか、夏だけでも日よけをかけると長持ちします。割れが出たら交換してください。

Q. 底砂は入れないとだめですか?

A. 無くても飼えます。自然な見た目とバクテリアの住みかが欲しいなら入れる、掃除のしやすさを優先するなら入れない、という選び方です。

Q. 赤玉土を敷いてすぐメダカを入れてもいいですか?

A. やめてください。敷いた直後は濁りが出てpHが動きやすく、アンモニアもたまりやすいので、メダカを落としやすくなります。必ず立ち上げの期間を置いてから入れてください。

Q. 底砂はどのくらいの厚さにしますか?

A. よく言われる目安は3〜5cm程度までです。厚すぎると底に酸素の届かない層ができて、悪臭の原因になります。

次に見るのは、ここ

発泡スチロール以外の容器と比べるならNVボックスとの違いへ。

浅い容器での飛び出しが心配ならメダカの飛び出しへ。

冬の前にやることを順番で見るならメダカの冬支度へ。

この記事を書いた人
鷲林寺アクアファーム(兵庫県西宮市)

植木屋として5年、アクアリウムは10年。2021年から、義理の祖母が守ってきた農地を休耕地にしないためにアクアポニックスを始め、一人で続けています。書いているのは、その農場で実際に起きたことと、確かめられた範囲のことだけです。

農場見学は全国から受け入れてきました(現在は休止中)。ラジオ関西「羽川英樹 ハッスル!」、雑誌「Mer」などの取材を受けています。
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