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発泡スチロールで簡単メダカ飼育!底砂を使うメリット・デメリット
めだか
2024.09.21
メダカの屋外飼育を始めるとき、容器選びで発泡スチロールが候補に挙がる方は多いはずです。安価で手に入りやすく、断熱性にも優れているためです。あわせて悩みがちなのが、底に赤玉土などの底砂を敷くかどうかという点です。
先に容器から片づけます。発泡スチロールは屋外飼育に適した容器です。ただし底砂、とくに赤玉土を使う場合は、正しい手順で立ち上げないとメダカを星にしてしまうリスクがあります。
- 発泡スチロールは断熱性が高く屋外飼育に向く。ただし紫外線劣化には注意
- 底砂の要否は「自然な見た目とバクテリアの住処が欲しいか」対「掃除のしやすさを優先するか」で選ぶ
- 赤玉土を使うなら、敷いてすぐメダカを入れない。pHショックとアンモニア蓄積で星になりやすい
- 底砂は3〜5cm程度に留める。厚すぎると酸欠層ができ悪臭・病気の原因になる
発泡スチロール容器のメリットと注意点
発泡スチロールは断熱材としても使われる素材で、外気温の影響を受けにくく水温を安定させやすいという特長があります。屋外飼育では夏の高水温や冬の水温低下をやわらげてくれるため、専用の飼育容器より扱いやすい場面が多くあります。
断熱性の高さは大きな長所ですが、紫外線による経年劣化は見落とされがちな弱点です。
軽量で持ち運びやすく、価格も抑えられる点も魅力です。一方で見落とされがちなのが、紫外線による劣化です。
直射日光が当たり続ける場所に長期間置くと、数年で表面がもろくなり、割れやすくなります。設置場所を選ぶか、夏場だけでも軽い日よけを用意しておくと長持ちします。
発泡スチロールの箱を自分で転用する方法のほか、最初からメダカ飼育を想定して作られた発泡容器を選ぶと、サイズや強度の面で扱いやすくなります。
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底砂は必要か?あり・なしの判断軸
底砂を使うかどうかは、正解が決まっているわけではなく、どちらを優先したいかで選ぶものです。
どちらが正解ということはなく、手間をかけて安定させたいか、シンプルに管理したいかで選びます。
底砂があると、バクテリアが定着する場所が増え、自然に近い見た目でメダカも落ち着きやすくなります。
一方で、掃除のしやすさや水質変化への対応の早さを重視するなら、底砂なしのベアタンクが向いています。初めての飼育で手間を減らしたいなら、まずは底砂なしから始めるのも十分に合理的な選択です。
とくに卵や稚魚を親と分けて育てたい場合は、底砂を敷かない専用の繁殖ケースを別に用意すると管理がしやすくなります。
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赤玉土を使うなら、必ず「立ち上げ」を経てから
底砂に赤玉土を選ぶ場合、ここが最も重要なポイントです。赤玉土は水質を弱酸性に傾け、メダカが好む水質に近づけてくれる効果がありますが、新しい赤玉土をそのまま使い、いきなりメダカを入れるのは危険です。
赤玉土を敷いた直後の水槽では、2つの問題が起こりやすくなります。ひとつは、赤玉土そのものの性質による急激なpHの低下です。もうひとつは、ろ過バクテリアがまだ十分に定着していないことによるアンモニアの蓄積です。
前者は立ち上げから1〜2日、後者は1週間以降に症状が出やすいとされています。
赤玉土は新しいうちpH急変とアンモニア蓄積を起こしやすく、いきなりメダカを入れると星になりやすい原因になります。
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水を張ってからすぐにメダカを入れるのではなく、1週間ほど日当たりの良い場所に置き、2日に1回程度の水換えをしながら様子を見てください。
可能であれば試験紙でアンモニアや亜硝酸の値を確認し、数値が落ち着いてから少数のメダカで様子を見て、1ヶ月ほどかけて徐々に匹数を増やしていくと安全です。
発泡スチロールは水温が動きにくい。底砂を入れるかは別の判断。
底砂の厚さにも注意する
底砂を使う場合、厚く敷きすぎないことも大切です。3〜5cm程度を目安にしてください。
これより厚く敷くと、底の方まで酸素が届かず、汚れが分解されないまま溜まる酸欠層ができてしまいます。ここで発生した嫌気性の細菌は、悪臭や病気の原因になることがあります。
まとめ:容器は断熱性、底砂は立ち上げがカギ
発泡スチロール容器は断熱性に優れ、屋外飼育のコストを抑えられる有力な選択肢です。底砂を使うかどうかは好みで選んでよいものですが、赤玉土を選ぶなら「敷いてすぐに使わない」ことだけは徹底してください。
水を張ってから1週間から1ヶ月ほどかけて少しずつ環境を整えることが、結果的にメダカを長く元気に飼うための一番の近道です。
よくある質問(FAQ)
Q. 発泡スチロール容器はメダカ飼育に向いていますか?
A. 断熱性が高く、屋外での水温変化をやわらげてくれるため向いています。ただし直射日光による経年劣化には注意し、数年で交換する前提で使うと安心です。
Q. 底砂は必ず必要ですか?
A. 必須ではありません。バクテリアの住処や自然な見た目を重視するなら底砂あり、掃除のしやすさや管理のシンプルさを重視するなら底砂なしが向いています。
Q. 赤玉土を敷いてすぐにメダカを入れてはいけないのはなぜですか?
A. 新しい赤玉土は水質を急激に酸性へ傾けるpHショックと、ろ過バクテリア不足によるアンモニアの蓄積を起こしやすいためです。1週間ほど水を回してから、少数から徐々に導入してください。
Q. 赤玉土の正しい立ち上げ手順を教えてください。
A. 赤玉土を敷いて水を張り、濁りが取れるまで数回水を入れ替えます。その後1週間ほど日当たりの良い場所に置き、2日に1回程度水換えをしながらアンモニア・亜硝酸を測定し、数値が落ち着いてから少数のメダカで様子を見て、1ヶ月ほどかけて匹数を増やします。
Q. 底砂はどのくらいの厚さで敷けばいいですか?
A. 3〜5cm程度が目安です。これより厚く敷くと底の方まで酸素が届かず、酸欠層ができて悪臭や病気の原因になることがあります。
Q. 底砂なしのベアタンクにもメリットはありますか?
A. あります。掃除がしやすく汚れが目視できるため、水質管理がシンプルになります。特に稚魚を育てる繁殖ケースなど、清潔さを優先したい場面では底砂なしが向いています。
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この記事を書いた人
鷲林寺アクアファーム(兵庫県西宮市)
植木屋として5年、アクアリウムは10年。2021年から、義理の祖母が守ってきた農地を休耕地にしないためにアクアポニックスを始め、一人で続けています。書いているのは、その農場で実際に起きたことと、確かめられた範囲のことだけです。
農場見学は全国から受け入れてきました(現在は休止中)。ラジオ関西「羽川英樹 ハッスル!」、雑誌「Mer」などの取材を受けています。