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トロ舟・プラ舟でメダカは何匹?|容量表示の水は入らない。数える前の3つの測り方

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黒い容器を上から見たメダカ めだか

容量60Lと書いてあるのに、水は60L入らない。

トロ舟やプラ舟でメダカを飼おうとして、いちばん最初につまずくのがここです。箱に書かれた数字は、縁までなみなみと入れたときの量です。メダカの容器では、縁まで水を張る人はいません。張れば、雨の日に溢れますし、メダカが飛び出します。だから、実際に入る水は、書かれた容量より少なくなります。

この記事では、トロ舟・プラ舟でメダカは何匹飼えるのかを、リスのプラ舟40とプラ舟140の公表寸法から、実際に張る水の量を計算して出します。私もトロ舟とプラ舟を使ったことがあります。匹数は、私が睡蓮鉢の記事でも使っている「水2リットルに1匹」で数えます。型番がちがっても、同じ手順で出せるようにしました。

60リットルのトロ舟なら、水の量が一度に増えて、上限の数もそのぶん増えます。

トロ舟のメダカの匹数は、表示は縁いっぱいの数字なので、縁から空けて縦×横×深さで測り、2リットルに1匹で数えることを場面で整理したグラレコ(グラフィックレコーディング)
表示の水は入らない。測って、2リットルに1匹。
この記事の結論(要点)
  • 表示の容量どおりには水は入らない。縁から5cm空けると、実際に張る水は表示の約8割になる。
  • 匹数は、実際に張る水の量を2で割った数が上限の目安。
  • リスのプラ舟40は約29Lで14匹、プラ舟140は約111Lで55匹。底がすぼまるぶん1〜2割は引く。
  • 別の型番は、縦×横×(深さ-5)÷1000で出す。内寸が分からなければ表示の8割。
  • 入れ始めは、上限の半分あたりから。春から秋は増える。
容器ごとの水量と匹数を残しておくと、上限を超えたかどうかがすぐ分かります。残すなら → メダカ台帳(無料)

表示の容量どおりに水は入るのか|入りません、約8割になります

トロ舟を横から切った断面で、縁の高さの表示容量と、縁から空けた実際の水面、底のすぼまりを示した精密図解
表示は縁いっぱい。実際に張る水は、縁から空けた分だけ少ない。

答えを先に書きます。トロ舟・プラ舟に水を入れる量は、表示容量の約8割で数えます。残りの2割は、縁から空ける分です。

理由は、容量の決め方にあります。メーカーが示す容量は、縁いっぱいまで水を入れたときの量です。メダカの容器は、縁から数センチ水位を下げて使います。水面が縁に近いと、雨が降っただけで溢れ、中の水草や餌が外へ流れ出します。メダカも、水面近くを泳ぐ魚なので、縁が近いと外へ飛び出すことがあります。飛び出しの記事(メダカの飛び出し)に、水面と縁の差の考え方を書きました。ここでは、縁から5cm空ける、を基準にします。

コップのふちまで注いだ水と、こぼさず飲める量のちがいに似ています。表示の容量は、ふちまで注いだ量です。屋外に置く容器では、こぼさず使える量のほうが、実際に使う量になります。

では、実際にいくら入るのか。公表されている寸法から、計算してみます。

トロ舟・プラ舟のメダカの匹数の出し方。1内寸を調べる。2縁から5cm空けて水の量を出す。3水の量を2で割って匹数にする。
表示の容量ではなく、実際に張る水の量で数える。

プラ舟40とプラ舟140は、実際に何リットル入るのか

リスのプラ舟は、左官の仕事で使うトロ舟として売られているプラスチックの箱です。メダカの飼育容器としても、よく使われています。内寸と容量は、メーカーの製品ページに書かれています。

計算は、縦 × 横 × 水の深さです。水の深さは、内寸の深さから、縁を空ける5cmを引きます。単位をデシメートル(10cm)にそろえると、そのまま「リットル」になります。1リットルは、1辺が10cmの立方体と同じだからです。

プラ舟40:深さ17.4cmから5cmを引くと、水の深さは12.4cm。5.6dm × 4.18dm × 1.24dm = 約29L。2Lに1匹で数えると、14匹になります。表示の36Lに対して、約8割です。

プラ舟140:深さ18.8cmから5cmを引くと、水の深さは13.8cm。11.5dm × 7.0dm × 1.38dm = 約111L。2Lに1匹で数えると、55匹です。表示の136Lに対して、やはり約8割です。

ひとつ、計算の弱点があります。ここで使った内寸は、箱の上のほうの大きさです。トロ舟は、底に向かって少しすぼまっていることが多いので、実際の水量は、この計算より少し少なくなります。私なら、出た匹数から1〜2割引いて、プラ舟40なら12匹、プラ舟140なら50匹あたりを上限にします。

数字を見ると、表示の36Lと、実際の約29Lでは、差が7Lあります。メダカ3〜4匹ぶんです。表示のまま数えると、この差だけ過密になります。

別の型番は、どう計算するのか|内寸が分かるか、分からないか

手持ちの容器が、上の2つでない場合の出し方です。分かる情報で、手順が変わります。

内寸が分かるなら、いちばん確実です。縦・横・深さ(cm)を測るか、商品ページで調べて、次の式に入れます。

(縦cm × 横cm × (深さcm - 5)) ÷ 1000 = 実際に張る水の量(リットル)

それを2で割ると、匹数の上限になります。小数は切り捨てます。

練習として、仮の寸法で計算してみます。内寸が縦60cm、横40cm、深さ20cmの箱があるとします。水の深さは、20から5を引いて15cm。60 × 40 × 15 = 36,000、これを1000で割って、36L。2で割ると、18匹です。この箱は、縦×横×深さを単純にかけると48Lですが、縁を空けると36Lです。ここでも、表示や見かけの8割以下に落ちます。

内寸が分からず、表示容量だけなら、表示の8割をかけます。60Lなら約48L、匹数の上限は24匹。80Lなら約64L、32匹です。この8割は、上の2つの型で出した値です。形が深いか浅いかで変わるので、あくまで目安にしてください。

どちらで数えるか迷ったら、内寸が分かる型は式で、分からない型は表示の8割で数えます。多めに見積もる誤りより、少なめに見積もる誤りのほうが、メダカにはやさしい失敗です。

いちばんよい確かめ方は、一度、実際に水を張ってみることです。2リットルのペットボトルで何本入るかを数えます。10本で止まれば20L、14本で縁から5cmなら28Lです。水の量は、容器を置く場所に応じて変わるものではなく、一度測れば変わりません。ここは、台帳に残しておく価値がある数字です。

水位を縁から何cm空けるのか

5cm、は私の基準です。この数字は、次の3つの事情で決まります。

  • 雨:屋外の容器は、大雨で水位が上がります。縁から数センチ空いていないと、溢れて中身が流れます。
  • 飛び出し:水面と縁が近いと、メダカが勢いよく跳ねたとき、外へ出てしまいます。
  • 網や蓋:鳥や猫を防ぐ網は、縁に置きます。水面に網が触れると、メダカが傷つくことがあります。網の張り方は、鳥と猫の記事(メダカの鳥・猫よけ)に書きました。

縁を空けるぶんだけ、水量が減る。減った水量を、匹数の計算に入れる。これだけです。

水位を下げすぎる必要はありません。屋外の浅い容器は、水の深さが浅いほど、夏の水温が上がりやすく、冬は冷えやすくなります。水量の多い容器ほど、1日の水温の幅が小さい、という仕組みです(メダカの水温は何度まで)。縁を空けたうえで、できるだけ深く張るのが基本です。

浅くて広い容器は、メダカに合うのか

トロ舟は、底が広くて浅い形です。メダカは、水面近くを泳ぐ魚なので、浅い容器でも泳げます。深さが要るわけではありません。

ただ、浅い容器には、向かない場面もあります。遮光のない場所で、真夏の直射日光を受けると、深い容器より水温が上がりやすくなります。水の量が少ないぶん、温度が動きやすいのです。夏の置き場所は、日陰になる位置にします。冬は逆に、浅い容器は、底まで凍る心配が深い容器より大きくなります。冬の置き場所や氷の扱いは、冬支度の記事(メダカの冬支度)に書きました。

浅くて広い容器の長所は、水面が広いことです。水面が広いと、空気に触れる面が大きく、酸素が溶けやすくなります。上から見て、メダカを観察しやすいのも長所です。

黒いトロ舟か、緑のプラ舟か|色で変わること

トロ舟には、黒や緑や灰色があります。色を選ぶときは、メダカの体色の出方と、夏の水温を考えます。

黒い容器では、メダカの体色が濃く出ます。上から見たとき、メダカが見やすくなります。理由は、黒い背景に合わせて体色が変わる仕組みがあるからです(メダカの黒い容器に詳しく書きました)。一方で、黒は熱を吸います。夏は、緑や灰色より水温が上がりやすい可能性があります。置き場所を選んで、日陰にすることで調整します。

プラ舟の緑は、左官用の標準色です。メダカの体色を引き立てる効果はありません。ただ、値段が安く、手に入れやすいのが長所です。色の選び方は、匹数の計算とは別の話なので、ここでは触れる程度にします。

水を入れると、どれくらい重くなるのか|置いてから動かせるかどうか

水の量を出したら、もう1つ、重さも出しておきます。水1リットルは約1kgです。プラ舟40は水約29Lで29kg前後、プラ舟140は約111Lで111kg前後になります。これに箱そのものの重さが加わります。プラ舟140の箱は、製品ページで6.5kgとされています。

100kgを超える重さは、水を張ってから動かせる重さではありません。置く場所を決めてから、水を張ります。床や台が、その重さに耐えるかも見ておきます。ブロックを並べた台や、庭の土の上でも、片側が沈むと、水が傾いて、縁から溢れやすくなります。水平かどうかは、置いたあとに、水を入れる前に確かめます。

プラ舟40のような小さい型は、水を一度抜けば動かせます。大きい型ほど、置く場所の選び直しがききません。先に置き場所を決めて、そのあとに型を選ぶほうが、失敗しません。

水の量が分かっていると、水換えの量も、リットルで決められます。何リットル入っている容器から、何リットルを抜いて足したのか。それが分かれば、水換えの後に様子が変わったとき、量が多すぎたのか少なすぎたのかを振り返れます。

水位は、蒸発でも下がります。夏は、1日で数ミリ下がることがあります。下がったぶん、水量も減ります。足し水をして、縁から5cmの水位に戻すと、計算した水量が保てます。

匹数を決めたあと、何をするのか

匹数の上限が決まったら、実際に入れる数は、その上限より少なめから始めます。

理由は、メダカが増えるからです。春から初秋まで、卵を産み、針子が育ちます。上限いっぱいで始めると、増えた分だけ、すぐ過密になります。増える仕組みは、増えすぎの記事(メダカが増えすぎる)に書きました。

私なら、上限の半分あたりで始めます。プラ舟40なら6〜7匹、プラ舟140なら25匹あたりです。そのあと、増えたら、選別をして分け先を作ります。選別のやり方は、選別の記事(メダカの選別)にあります。

複数のトロ舟を並べる場合は、1つの容器には1つの種類(品種)だけを入れる、が基本です。品種が混ざると、どれが何匹いるのか分からなくなります。容器ごとに、水量と匹数と品種を記録しておくと、あとで数え直さずに済みます。

睡蓮鉢の号数とは、どう使い分けるのか

睡蓮鉢は、「何号」という呼び方で大きさが決まります。トロ舟・プラ舟は、「縦・横・深さ」で測ります。どちらも、最後は水の量に直して、2Lに1匹で数えます。

睡蓮鉢の号数ごとの匹数は、別の記事(睡蓮鉢の号数ごとに、メダカは何匹)に表にしました。この記事は、トロ舟・プラ舟の商品の寸法から、水量を出すところに絞っています。

数えたあとの線|いつ入れる数を減らすのか

匹数は、計算で決まっても、実際の容器では、様子を見て動かします。線を3つ決めておきます。

上限を超えた線は、出した匹数を1匹でも超えた日です。増えたぶんを、別の容器へ分けるか、選別して減らします。

過密を疑う線は、水がすぐ汚れる日です。餌の量は変えていないのに、水が早く濁る、水面近くに集まる、といった様子が出たら、数を減らします。

容器を足す線は、世話に回れる回数を超えない範囲です。トロ舟は大きく、水換えも重くなります。続けられる数を超えて足さない、が目安です。

私が持っている実績は、トロ舟・プラ舟を使ったことがある、という点です。ここに書いた数字は、メーカーの公表寸法と、私の「水2リットルに1匹」の考え方から出した計算値です。実際に何匹で安定したか、という記録ではありません。容器の置き場所や水草の量で、無理のない数は変わります。計算で出した数を上限の目安にして、様子を見てください。

まとめ

トロ舟・プラ舟の表示容量は、縁いっぱいまで入れたときの量です。縁から5cm空けると、実際に張る水は表示の約8割になります。

匹数は、実際に張る水の量を2で割った数が上限の目安です。プラ舟40は約29Lで14匹、プラ舟140は約111Lで55匹。底がすぼまるぶん、1〜2割は引きます。

入れ始めは上限の半分あたりから。容器ごとに水量と匹数を記録しておくと、増えたときも数え直さずに済みます。

よくある質問(FAQ)

Q. トロ舟・プラ舟で、メダカは何匹飼えますか。

A. 実際に張る水の量を2で割った数が上限の目安です。たとえばリスのプラ舟40は、縁から5cm空けて約29L、14匹。プラ舟140は約111L、55匹です。底がすぼまっているぶん、どちらも1〜2割は引いて考えます。

Q. トロ舟の表示容量は、そのまま水の量ですか。

A. いいえ。表示容量は縁いっぱいまで入れたときの量です。縁を5cm空けると、実際に張る水は表示の約8割になります。

Q. 縁から何cm空けて水を張ればよいですか。

A. 私は5cmを基準にしています。雨で溢れない、メダカが飛び出さない、網が水面に触れない、の3つの事情からです。

Q. 表示容量だけで内寸が分からないときは、どう計算しますか。

A. 表示容量に0.8をかけて水の量を出し、2で割ります。60Lなら約48Lで24匹です。0.8は2つの型で出した値なので、形によって変わります。

Q. 1匹1リットルで数えてはいけませんか。

A. 1リットル1匹は、ろ過が追いつく上限の数で、泳ぐ余裕は含まれません。私は2リットルに1匹で数えています。

Q. 浅いトロ舟は、メダカに向きませんか。

A. メダカは水面近くを泳ぐので、浅くても泳げます。ただ、水の量が少ないと、夏は水温が上がりやすく、冬は冷えやすくなります。夏は日陰に置きます。

Q. 黒いトロ舟と緑のプラ舟では、どちらがよいですか。

A. 黒い容器ではメダカの体色が濃く出て、上から見やすくなります。ただし熱を吸いやすい可能性があるので、夏の置き場所を選びます。

Q. 最初は何匹から入れればよいですか。

A. 上限の半分あたりからが目安です。春から秋は卵を産んで増えるので、上限いっぱいで始めると、すぐ過密になります。

Q. 実際の水の量は、どう確かめればよいですか。

A. 2リットルのペットボトルで、何本入るかを数えます。一度測れば変わらないので、容器ごとに記録しておくと便利です。

Q. 睡蓮鉢の号数とは、どう違いますか。

A. 睡蓮鉢は号数、トロ舟は縦・横・深さで大きさを測ります。どちらも最後は水の量に直し、2リットルに1匹で数えます。

容器ごとの水の量と匹数を、記憶だけで数えるのは大変です。メダカ台帳なら、容器ごとの数と品種を残し、増えた数も減らした数も、理由をつけて記録できます。
→ 容器ごとの数を、スマホに
台帳でできることを、もう少し詳しく

次に見るのは、ここ

睡蓮鉢の号数から匹数を出すなら睡蓮鉢の号数ごとに、メダカは何匹へ。増える数を抑えたいならメダカが増えすぎるへ。浅い容器の夏と冬の水温を知るならメダカの水温は何度までへ。縁に網を張るならメダカの鳥・猫よけへ。