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メダカの鳥・猫よけは、網か蓋かすだれか|トロ舟・睡蓮鉢・NVボックスの3容器で変わる

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屋外の黒い容器を上から見たメダカ めだか

網をかけたのに、朝になったらメダカがいない。

夜のうちに網がずれて、容器の中が空っぽになっていた。そういう話は、屋外で飼っている人の投稿に何度も出てきます。網をかけていなかったのではなく、かけていたのに破られた、という話です。網は、かければ終わりではありません。

メダカを鳥や猫から守る道具は、網、蓋、すだれの3つです。どれを選ぶかは、守る相手と容器の形で決まります。この記事では、その選び方と、網が破られる3つのパターンの防ぎ方を、仕組みから書きます。誰が犯人かを跡から見分ける話は、別の記事(メダカの数が減った・消えた)にまとめました。ここでは、犯人が鳥か猫か分かったあと、あるいは分からないまま先に守りたいときの話をします。私のところでも、数が減って犯人が分からなかったあとから、網を乗せている水槽があります。

メダカの鳥・猫よけで、網が破られる3つのパターンと、重し・二重の固定・すきま無しで防ぐ流れを場面で整理したグラレコ(グラフィックレコーディング)
網は置くだけでは足りない。ずらされる・切られる・すきまから入られる、の3つを塞ぐ。
この記事の結論(要点)
  • 鳥は上から、猫は縁から来ます。守る道具は、水面をふさぐ網と、縁から入れなくする固定の2つ。
  • 網は鳥にも猫にも効く。蓋は空気が通るものだけ。すだれは日よけで、食害を止める力は網より弱い。
  • 網の目は、鳥・猫なら1cm前後、トンボと蚊も止めるなら1mm以下。
  • 破られ方は3つ。ずらされる、切られる、すきまから入られる。重し・二重の固定・すきま無し。
  • 網を乗せて2週間減らなければ効いている。減り続けるなら、網でなく別の犯人を疑う。
網をかけた日と、容器ごとの数を残しておくと、2週間たって効いたかどうかが分かります。残すなら → メダカ台帳(無料)

鳥と猫は、容器のどこから来るのか|上から来るか、縁から来るか

答えを先に書きます。鳥は上から水面を狙い、猫は縁から手を入れます。だから、守る道具は「水面の上をふさぐ」ことと「縁から先へ入れなくする」ことの2つに分かれます。

鳥は、上空や容器のふちから水面を見つけて狙います。カラスのように大きな鳥もいれば、セキレイのように容器のふちに止まる小さな鳥もいます。ふちに止まれる位置から、くちばしが水面に届くかどうかが分かれ目になります。水位を下げすぎると、足場から水面までが近くなって、かえって届きやすくなります。

猫は、食べるよりも、前足でかき回す、水草を引き抜く、といういたずらが中心だという説明が多いです。それでも、メダカは傷つき、驚いて飛び出すことがあります。猫は、縁に前足をかけて、網を押し下げたり、ずらしたりします。

もうひとつ、知っておきたい相手がいます。カラスは、一度えさ場だと覚えた容器に、何度も来ると言われます。置くだけの網は、めくられます。網を選ぶ前に、「めくられない固定」を決めておく必要があります。

ですから、道具の良し悪しを比べる前に、2つの問いに答えます。ひとつは、水面の上を、何でふさぐのか。もうひとつは、その覆いを、縁でどう止めるのか。この2つが決まれば、残りは容器ごとの手直しです。

網か、蓋か、すだれか|何が守れて、何が守れないのか

3つの道具は、得意なことがまったく違います。

網は、鳥にも猫にも効きます。くちばしも前足も、目より大きければ通りません。空気と光と雨を通すので、メダカにもやさしい。弱点は、固定が甘いとずらされることと、目の大きさで守れる相手が変わることです。

蓋は、猫と大きな鳥を止めるのに強い道具です。ただし、空気の出入りがなくなる板のような蓋は、酸欠のもとになります。蓋を使うなら、空気と光が通る網状のものか、すきまを残した形にします。飛び出しの記事(メダカの飛び出し)でも書いたとおり、ふたは最後の手です。

すだれは、日よけと目隠しが本業です。水面に日光が当たらなくなり、鳥や猫から容器が見えにくくなります。ただ、すだれは物を止める道具というより、視線を切る道具です。すだれをかけたまま数日あけて、開けたらメダカがいなかった、という投稿もありました。すだれをかけていても、何かに食べられたのか、暑さで落ちたのかは、投稿だけでは分かりません。すだれは、「食害を止める道具」ではなく、「日よけに、視線よけが少し付く道具」として使うのが安全です。

3つを並べると、守りたいものごとの選び方が見えます。

鳥や猫に、水面そのものを取られたくない。これは、網です。夏の暑さが心配で、鳥や猫の被害はまだ出ていない。これは、すだれか遮光ネットです。猫のいたずらが心配で、網ではずらされる。これは、網の上に重しを置くか、網状の蓋です。

どれにするか迷ったら、基本は1cm前後の網に重しを置く形です。まず網を乗せて、日よけが要る夏だけすだれを足します。

鍵にたとえると、分かりやすくなります。網は玄関の鍵です。閉めてあれば入れませんが、窓が開いていれば入られます。窓にあたるのが、縁のすきまです。次の章以降で、その「窓」を1つずつ閉じていきます。

網の目の比較図。1cm前後の防鳥ネットは鳥のくちばしや猫の前足を止め中が見えやすいがトンボと蚊は通る。1mm以下の防虫ネットはトンボと蚊も止めるが中が見えにくい。
守りたい相手で、目の大きさを決める。

網の目は、粗いか、細かいか|守る相手と、見えやすさのあいだ

網を買うとき、いちばん迷うのが目の大きさです。目の大きさは、守りたい相手の体の一部が通らない大きさで決めます。

くちばしを差し込む鳥や、前足を入れる猫には、1cm前後の目の防鳥ネットが使われます。ホームセンターでは、目の大きさ別に切り売りされています。これより粗いと、小さな鳥のくちばしが入るかもしれません。

目を細かくすると、止められる相手は増えます。ただ、メダカの様子が見えにくくなります。網を張った個人ブログにも、目が細かければ細かいほど安心だが、メダカが見にくくなる、という趣旨の感想がありました。ワイヤーネットは目が粗くて安心できず、100円ショップのバーベキュー網は細かすぎて様子が見えない、という投稿もあります。見えやすさと守りやすさは、引き換えです。

ここで、虫の話を別にしておきます。トンボや蚊を止めるなら、目は1mm以下が必要です。これは、鳥や猫を止める目とは別の数字です。ヤゴとボウフラの記事(メダカのヤゴ・ボウフラ対策)に、目合いの選び方を書いています。1cm前後の網では、トンボは通ります。

整理すると、守りたい相手で目の大きさが変わります。

  • 鳥・猫だけを止めたい:1cm前後の防鳥ネット。見えやすい
  • 鳥・猫に加えて、トンボと蚊も止めたい:1mm以下の防虫ネット。見えにくく、光も通りにくい

どちらを選ぶかは、見たい頻度で決めます。毎日のぞいて数を確認したい容器は、1cm前後の網にします。稚魚の容器のように、ヤゴが入ると全滅しやすい容器は、細かい網を選びます。1つの容器に、2枚重ねる必要はありません。

鳥・猫に加えてトンボと蚊も止めたい容器に、目の細かい網を切って使えます。

メダカの容器の縁を横から見た断面の精密図解。網が破られる3つの場所(ずらされる・切られる・すきまから入られる)と、重し・二重に留める・すきま無しの塞ぎ方
網は、ずらされる・切られる・すきまの3つを塞ぐ。鳥・猫なら目は1cm前後、トンボと蚊も止めるなら1mm以下。

網はなぜ破られるのか|ずらされる・切られる・すきまから入られる

網をかけたのに、被害が止まらなかった。そういう投稿を集めると、破られ方は3つに分かれます。

1つ目は、ずらされることです。重しをしていなかった容器の網をずらされ、中のメダカを全部食べられた、という投稿があります。同じ場所の、重しをした容器は無事だった、というのです。網は、置いただけではずれます。猫は前足で押し、カラスはくちばしでめくります。

2つ目は、留めたひもを切られることです。網を張って、ビニールひもで縛っていたのに、ひもを切られて中を取られた、という投稿がありました。ビニールひもは、くちばしで切れます。結束バンドやひも以外の固定が必要になる場面です。

3つ目は、網のすきまから物を入れられることです。カラスが網のすきまから木の実の食べかすを睡蓮鉢にねじ込む遊びを覚え、水が傷んで全滅した、という投稿があります。この場合、メダカを食べたのではなく、水を悪くされました。網をかけたことで、メダカを食べられるのは防げても、すきまから入る物までは防げなかったのです。

3つの対策は、どれも、玄関の鍵と窓の話に戻ります。

ずらされないように、重しを置く。レンガや石、水を入れたペットボトルなど、動かない重さの物を、網の四隅に置きます。網は、容器のふちよりひと回り大きく掛けて、ふちの外側まで垂らすと、持ち上げにくくなります。

切られないように、固定を二重にする。洗濯ばさみ、結束バンド、重しを組み合わせます。ひもだけに頼りません。

すきまを残さない。網と容器のふちの間に、指が入る幅のすきまがないか確かめます。持ち上げて張るときは、網が水面に触れるほどたるまないよう、支柱で持ち上げます。トンボは数センチのすきまから入る、という話は、ヤゴの記事に書いたとおりです。

この3つを守ったうえで、それでも減るなら、網を疑う前に、犯人を疑います。ヤゴ、暑さ、水の傷みなど、網では止められない原因です。犯人の見分け方に、跡で見分ける方法を書いています。

トロ舟・睡蓮鉢・NVボックスで、何を選ぶのか

容器の形で、網の掛けやすさは変わります。仕組みから、容器ごとに考えます。

トロ舟は、広くて浅いので、網の面が大きくなります。面が大きいと、真ん中がたるんで水面に触れます。支柱を立てるか、網の下に枠を置いて、水面から離します。縁は平らなので、洗濯ばさみや結束バンドで留めやすく、四辺を固定しやすい容器です。

NVボックスは、長方形で、網を切って合わせやすい容器です。浅いので、水温が動きやすい点には気をつけます。ネットやすのこを載せるだけでも、かなり防げます。夏はすだれを重ねれば、日よけも兼ねられます。

睡蓮鉢は、丸くて、縁が曲がっているので、網が滑ります。四辺という考え方が使えないので、縁を1周する形で留めます。口が小さい鉢なら、網状の蓋を乗せる手もあります。ただし、網の目から、すきまに物を入れられる被害は、睡蓮鉢の投稿で出ていました。縁にすきまが残らないよう、固定を重ねます。

私のところでも、トロ舟のビオトープ、NVボックス、鉢を使い分けています。夏は遮光ネットで日を遮り、被害が出た容器には網を重ねる、という順番です。

網に向かないのは、毎日の餌やりと水換えのたびに網を外すのが負担になる容器です。外すのが面倒だと、網を戻さなくなります。外しやすい留め方(洗濯ばさみ)にするか、餌やりの位置だけを開けられる形にします。

網をかけたくないときに、できること

見た目が気になる、手間がかかる。そういう理由で、網をかけたくない人もいます。

代わりになる方法は、水深と置き場所です。容器のふちに鳥が止まっても、くちばしが水面に届かない位置まで水を下げる。道路から見えない場所に移す。容器の横に、登る足がかりになる物を置かない。どれも、鳥や猫の「来やすさ」を減らす方法です。水深と置き場所を、減った原因(鳥・獣・ヤゴ・雨)から選びたいなら、メダカの数が減った・消えたの「網のほかに、置き場所と深さで守る」の章が使えます。

ただ、正直に書くと、これらの方法で被害が止まったという結果つきの投稿は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。網ほど確実ではない、という前提で使います。

網をかけたくない、被害は出ている。この組み合わせは、いちばん厳しいところです。その場合は、被害が出た容器と、稚魚の容器だけに、網を乗せます。すべての容器にかける必要はありません。

網をかけると、何に困るのか

網には、欠点もあります。先に知っておくと、あとで慌てません。

ひとつは、見た目です。もうひとつは、餌やりと水換えのたびに外す手間です。3つ目は、網の上に落ち葉や雪がたまることです。たまると、水面に届く光と空気がさえぎられます。網をかけたら、ときどき上を見て、たまった物を払います。

網には、鳥や猫の被害を止める代わりに、見る手間が増える、という性質があります。「かけたから安心」と放っておくより、週に1回、網の上と縁のすきまを見る習慣にするほうが、長持ちします。

網で守れないのは、何か

網を張っても、守れない被害があります。

ヤゴは、すでに容器の中にいます。網は、これから入る相手を止める道具で、中にいる相手は止められません。暑さで落ちるのも、網では防げません。大雨で水があふれて流れ出るのも、網では防げません。

網をかけて2週間たっても数が減り続けるなら、鳥や猫の被害ではない、という見方に切り替えます。そのときは、水換えのついでに底をすくってヤゴを探す、水温計で夏の水温を見る、という順番で、原因を絞ります。

網はいつまでかけるのか|やめる線と、続ける線

網を、いつまでかけ続けるか。線を決めておきます。

かけ始める線は、1匹でも理由なく減ったときです。犯人が分からなくても、先に網を乗せます。守りたい容器から順にかけます。被害が出た容器、水面の広い浅い容器、稚魚の容器。すべてにかける必要はありません。

続ける線は、被害が止まったときです。網をかけて2週間、数が減らなければ、効いています。ここで外さず、そのまま続けます。カラスは、一度えさ場と覚えると、何度も来ると言われます。外した直後に、また来る可能性があります。

外してよいのは、場所を変えたときです。道路から見えない場所へ容器を移した、鳥が来なくなった。そういうときは、網を外して、1か月様子を見ます。減りはじめたら、すぐ戻します。

被害が起きやすい季節は、春から初夏に寄る、という見方があります。ただ、冬に被害が出た、という投稿もあります。季節で外すより、被害が出たかどうかで決めます。

まとめ

鳥は上から、猫は縁から来ます。鳥にも猫にも効く道具は網で、蓋は空気が通るものだけ、すだれは日よけが本業です。

網の目は、鳥と猫なら1cm前後、トンボと蚊も止めるなら1mm以下。破られ方は、ずらされる、切られる、すきまから入られるの3つで、重し、二重の固定、すきま無しで防ぎます。

網を乗せて2週間、数が減らなければ効いています。減り続けるなら、ヤゴや暑さなど、網で止められない原因を疑います。

よくある質問(FAQ)

Q. メダカを鳥や猫から守るには、網と蓋とすだれのどれがいいですか。

A. 鳥にも猫にも効くのは網です。蓋は猫と大きな鳥に強いですが、空気が通らない蓋は酸欠のもとになります。すだれは日よけと目隠しが本業で、食害を止める道具としては網より弱いです。守りたい相手と容器の形で選びます。

Q. 防鳥ネットは、何ミリの目が適していますか。

A. 守りたい相手で決めます。鳥や猫には1cm前後の目の防鳥ネットが使われます。トンボや蚊も止めたいなら、1mm以下の防虫ネットが必要です。目が細かいほど止められる相手は増えますが、メダカの様子は見えにくくなります。

Q. 網をかけても、メダカが減るのはなぜですか。

A. 網をずらされた、留めたひもを切られた、網のすきまから物を入れられた、の3つが考えられます。重し、二重の固定、すきまをなくすことで防ぎます。それでも減るなら、ヤゴや暑さなど、網で止められない原因を疑います。

Q. 網の固定には、何を使えばいいですか。

A. 洗濯ばさみ、結束バンド、重し(レンガや石)を組み合わせます。ビニールひもだけだと、くちばしで切られることがあります。網は容器のふちよりひと回り大きく掛けると、持ち上げにくくなります。

Q. 睡蓮鉢のような丸い容器には、どう網をかけますか。

A. 丸い縁は網が滑るので、縁を1周する形で留めます。口が小さければ、網状の蓋を乗せる方法もあります。縁にすきまが残らないよう、固定を重ねます。

Q. 網をかけると、メダカが酸欠になりませんか。

A. 網は空気を通すので、網そのもので酸欠になることはありません。空気を通さない板のような蓋は酸欠のもとになります。網の上に落ち葉や雪がたまると、光と空気がさえぎられるので、ときどき払います。

Q. 網をかけたくないときは、どうすればいいですか。

A. 水深を調整する、容器を道路から見えない場所に移す、容器の横に足がかりになる物を置かない、といった方法があります。網ほど確実ではないので、被害が出た容器や稚魚の容器だけでも、網を乗せるのが安全です。

Q. すだれをかけているのに、メダカが減るのはなぜですか。

A. すだれは日よけと視線よけが本業で、物理的に止める力は網より弱いからです。減る原因は、食害のほかに、暑さやヤゴも考えられます。すだれの下でも、水温計で夏の水温を見ます。

Q. 網をかけて、どのくらいで効果が分かりますか。

A. 2週間が目安です。2週間たっても数が減るなら、鳥や猫ではなく、ヤゴや暑さなど別の原因を疑います。減らなければ、そのまま続けます。

Q. 網は一年中かけ続けるのですか。

A. 被害が出たかどうかで決めます。春から初夏に被害が寄る、という見方がありますが、冬の被害の投稿もあります。場所を変えて鳥が来なくなったら、外して1か月様子を見て、減りはじめたらすぐ戻します。

網をかけた日から数が減ったかどうか。記憶だけでは、2週間後に比べられません。メダカ台帳なら、容器ごとの数を残し、減った数は理由をつけて在庫から減らせます。
→ 容器ごとの数を、スマホに
台帳でできることを、もう少し詳しく

次に見るのは、ここ

犯人を跡で見分けるならメダカの数が減った・消えたへ。トンボと蚊まで止める網を選ぶならメダカのヤゴ・ボウフラ対策へ。蓋と空気の関係を知るならメダカの飛び出しへ。NVボックスの網の置き方を知るならNVボックス13・22でメダカ飼育へ。