錦鯉はどこで買う?サイズで決まる|幼魚は通販、成魚は養鯉場の直販
錦鯉
2024.05.13
錦鯉を飼ってみたいと思っても、どこで買えばいいのかがまず分かりません。ホームセンターで見かけることもあれば、通販にも並んでいて、専門の養鯉場もある。値段も数百円から数十万円まで開きがあります。
どこで買うかは「どのサイズを買うか」で決まります。幼魚なら通販モールで揃いますが、30センチを超える成魚はほとんど出回っていません。買える場所そのものが変わります。
そしてサイズ選びは、あとから取り返しがつきません。錦鯉は締め飼いで大きさを抑えられますが、それは若いうちから始めた場合だけです。すでに大きく育った個体を小さくすることはできません。
- どこで買うかは「どのサイズを買うか」で決まる。幼魚は通販モール、成魚は養鯉場の直販
- 錦鯉は締め飼いで大きさを抑えられるが、効くのは若いうちから続けた場合だけ
- すでに大きく育った個体を、あとから小さくすることはできない
- 手持ちの水槽やアクアポニックスで飼うなら、10〜15cmの幼魚を選ぶ
- 生体の通販は送料が本体価格を超えることがある。春か秋がいちばん安い
買う前に決めるのは、品種よりサイズ
錦鯉は本来1メートル近くまで育つ魚です。ただし、水量と餌の量で成長をコントロールする締め飼いという方法があり、水槽やアクアポニックスでも現実的に飼えます。
ここで大事なのが順番です。締め飼いは若い個体に、最初から続けてはじめて効きます。30センチまで育った個体を小さな水槽に移しても、窮屈にさせるだけで小さくはなりません。
つまり、買う時点でどちらの道を選ぶかが決まります。手持ちの設備で飼いたいなら幼魚を選び、最初から立派な個体を眺めたいなら、それに見合った水量を先に用意することになります。
締め飼いの具体的なやり方と、水槽サイズごとの適正な匹数は錦鯉は水槽で飼える?大きくしない「締め飼い」と水槽サイズ別の適正匹数にまとめています。餌を絞りすぎたときの弊害も書いているので、幼魚を買うと決めたら先に読んでおいてください。
成魚まで育つと迫力が出る。ただしこの大きさで買うなら、相応の水量を先に用意する。
そもそも、アクアポニックスに錦鯉は向くのか
向きます。むしろ、魚を選べるなら錦鯉は最有力です。理由は3つあります。
ひとつめは水温に強いこと。もともと野池で越冬する魚なので、夏の高水温にも冬の低水温にも耐えます。加温設備なしで一年を通して飼えるのは、電気代の面でも大きな利点です。
ふたつめは水質の変化に強いこと。立ち上げ途中の不安定な水でも粘りますし、多少の失敗では落ちません。水質を安定させるまでに時間のかかるアクアポニックスとは相性がよい魚です。
みっつめはよく食べることです。餌の選り好みがなく、食べた分がフンとして出て、植物の栄養になります。魚が食べなければ肥料も生まれないので、これは仕組みそのものに関わる条件です。
ただし、よく食べるということは水も汚れやすいということです。ろ過が追いつかなければ水質が崩れます。硝化サイクルを理解したうえで、ろ過を先に用意してください。
幼魚を買う|通販モールで揃う
締め飼いを前提にするなら、10〜15センチの幼魚から始めます。このサイズは流通量が多く、通販モールでも手に入ります。
複数匹がまとまった詰め合わせなら、一匹あたりの単価が下がります。錦鯉は模様の出方に個体差が大きいので、何匹か入っているほうが好みの一匹に当たる確率も上がります。
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もう少し小さい7〜10センチのサイズもあります。輸送の負担は小さいものの、体力もそのぶん弱いので、水合わせは慎重に進めてください。
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幼魚を選ぶときに知っておきたいのが、この時点の模様は完成形ではないということです。成長にともなって赤が広がったり、逆に薄れたりします。今の見た目だけで選ぶと、育ったときの印象が変わります。
迷ったら、模様よりも体つきと泳ぎ方を見てください。背中に厚みがあり、ヒレをよく動かして泳ぐ個体は健康です。模様は変わりますが、丈夫さは変わりません。
模様は成長とともに変わる。幼魚のうちは、柄より体つきと泳ぎ方で選びたい。
成魚を買う|養鯉場の直販で探す
ここが、探しても見つからずに諦める人の多いところです。30センチを超える成魚は、通販モールにほとんど出てきません。
理由は流通の仕方が違うからです。大きな個体は輸送の負担が大きく、水温を保ったまま送る必要があります。そのため、専門店や産地の養鯉場が直接売る形が中心になります。在庫が無いのではなく、そもそも並ぶ場所が違うのです。
実際に成魚を探すなら、次のような直販先があります。いずれも錦鯉を専門に扱っているので、サイズや品種の相談にも応じてもらえます。
綾Koiファーム 新潟・山古志の養鯉場(旧松田養鯉場)
浜名湖錦鱗会 産地直送での通信販売
京阪錦鯉センター 大阪府枚方市の専門店。庭池の設計や工事も扱う
いずれも当ブログが紹介料を受け取っている販売元ではありません。錦鯉を専門に扱っている先として挙げています。
養鯉場で買う利点は、値段の安さではなく相談できることです。手持ちの水量を伝えれば、それに合うサイズを提案してもらえます。品評会を目指すのか、庭池で眺めたいのかによっても、勧められる個体は変わります。
通販で頼む前に、確認しておくこと
錦鯉の通販には、器具の買い物とは違う落とし穴があります。とくに送料は、注文する前に必ず確かめてください。
生体は箱に水と酸素を入れて送るため、荷姿が大きくなります。本体価格より送料のほうが高くなることも珍しくありません。安い個体を見つけても、送料を足すと店頭で買うより高くつく場合があります。
季節も効いてきます。夏と冬は保温や保冷のために箱を大きくする店が多く、そのぶん送料が上がります。急がないなら、春か秋に注文するのがいちばん安く、魚にも優しい時期です。
死着したときの扱いも、申し込む前に読んでおいてください。補償があっても、多くは受け取った当日中の連絡と写真が条件になっています。翌日に気づいて連絡しても対象外、というのはよくある話です。受け取れる日を選んで注文してください。
届いてからが本番
届いた錦鯉をそのまま容器に放すと、水質と水温の差でいきなり弱ります。時間をかけた水合わせが、生存率をいちばん大きく変えます。
袋ごと水に浮かべて温度を合わせ、そのあと容器の水を少しずつ袋に足していきます。手順は水合わせと立ち上げの記事にまとめています。袋の水を容器に入れてはいけない理由も書いているので、注文したら届く前に読んでおいてください。
そして忘れがちなのが、水は先に用意しておくということです。水を張ったばかりの容器にはバクテリアがいません。注文した時点でろ過を回しはじめてください。届いてからでは間に合いません。
まとめ:サイズを決めてから、店を選ぶ
錦鯉をどこで買うかは、どのサイズを買うかで自動的に決まります。幼魚なら通販モールで揃い、成魚なら養鯉場の直販を探すことになります。
そしてその選択は後から変えられません。締め飼いで大きさを抑えたいなら、若いうちから始める必要があります。手持ちの設備で無理なく飼いたいのであれば、迷わず幼魚を選んでください。
よくある質問(FAQ)
Q. 錦鯉はどこで買うのがよいですか?
A. 買いたいサイズで決まります。10〜15cmの幼魚なら通販モールで手に入ります。30cmを超える成魚は輸送の負担が大きく通販モールにほとんど出ないため、専門店や産地の養鯉場の直販を探すことになります。
Q. 錦鯉は水槽やアクアポニックスでも飼えますか?
A. 飼えます。錦鯉は本来1m近くまで育ちますが、水量と餌の量で成長を抑える「締め飼い」という方法があります。ただし若い個体に最初から続けてはじめて効くので、幼魚から始めてください。
Q. 大きく育った錦鯉を、あとから小さくできますか?
A. できません。締め飼いは成長を抑える方法であって、育った個体を縮める方法ではありません。すでに30cmを超えた個体を小さな水槽に入れても、窮屈にさせるだけです。
Q. 幼魚を選ぶとき、どこを見ればよいですか?
A. 模様より体つきと泳ぎ方を見てください。背中に厚みがあり、ヒレをよく動かして泳ぐ個体が健康です。幼魚の模様は完成形ではなく、成長にともなって赤が広がったり薄れたりします。
Q. 錦鯉の通販は送料がどのくらいかかりますか?
A. 店やサイズによりますが、生体は水と酸素を入れて送るため箱が大きく、本体価格を超えることも珍しくありません。夏と冬は保温や保冷で箱がさらに大きくなるため、春か秋の注文がいちばん安くなります。
Q. 届いた錦鯉が死んでいたらどうなりますか?
A. 死着補償のある店なら交換や返金の対象になりますが、多くは受け取った当日中の連絡と、死んだ個体が写った写真が条件です。翌日では対象外になることがあるため、受け取れる日を選んで注文してください。
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この記事を書いた人
鷲林寺アクアファーム(兵庫県西宮市)
植木屋として5年、アクアリウムは10年。2021年から、義理の祖母が守ってきた農地を休耕地にしないためにアクアポニックスを始め、一人で続けています。書いているのは、その農場で実際に起きたことと、確かめられた範囲のことだけです。
農場見学は全国から受け入れてきました(現在は休止中)。ラジオ関西「羽川英樹 ハッスル!」、雑誌「Mer」などの取材を受けています。