アクアポニックスは人にも地球にやさしい農業です。今回の記事はアクアポニックスとSDGsの関係、全部で 17 のゴールのうち 11 ゴールの目標に貢献できるという解説になります。
アクアポニックスで取り組むSDGsについて
SDGsとは
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Gols)
17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省
外務省HPより 引用
アクアポニックスで貢献できる取り組み
アクアポニックスでは全部で 17 のゴールのうち 11 ゴールの目標に貢献できると考えています。
以下それぞれの目標に対してアクアポニックスがどう貢献できるかを記述します。
どんな場所でも誰でも働ける
アクアポニックスには土づくりや除草作業などがなく、管理労力が軽減されるので、老若男女を問わず誰でも働くことができる。
また、平たい場所があれば設置場所を問わず、省スペースで運用できるため、あらゆる場所で働くことができる。
アクアポニックスで飢餓をゼロに
アクアポニックスでは水不足や土壌が悪く、農業が困難な場所でもその場で野菜とタンパク源である魚を生産をすることができる。
アクアポニックスをとおして生態系を学べる
野菜・魚・微生物との関係を体験しながら学ぶことができる。
アメリカでは初等・中等教育におけるSTEM教育の教材として利用されている。
アクアポニックスは排水しない
アクアポニックスは閉鎖式の循環システムの為、効率的に水を利用することができます。
排水をしないので、川や海に流れ出ることもなく、生態系の保護・回復につながる。
アクアポニックスでアニマルセラピー
野菜だけではなく魚も育てるアクアポニックスは水の流れる音や魚をみることでストレスが軽減されるなどの効果がある。
アクアポニックスでスマート農業
IoT 技術の発達でセンサーやカメラを活用した生産管理を行うことができる。
アクアポニックスは場所も規模も自由自在
屋外、屋内問わず設置できる為、都市部でも野菜などを生産することができる。
災害時には食糧庫として機能する防災拠点になる。
アクアポニックスは資源循環型
従来の農業での肥料は化学由来のものが多いのに対して、アクアポニックスでは魚の排泄物が利用される。
アクアポニックスは場所を問わないため、消費者に近い都市部での生産が可能です。
地産地消によって、輸送コストなどの軽減にもつながる。
アクアポニックスで脱炭素
従来の農業で使われる肥料の多くは離れた国や地域で原料を採取、加工、パッキング、店頭と非常に多くの工数がかかる。また場所が変わるごとに船、車などの輸送が発生しますが、アクアポニックスでは同じ施設内で飼育されている魚の排泄物が肥料となる。
アクアポニックスで川、海を守る
アクアポニックスは閉鎖循環式の陸上養殖なので、川や海に排水することがないので、赤潮などによる漁業被害を抑えることができる。
アクアポニックスで森、生き物を守る
従来の農業では肥料はすべて野菜に吸収されず、土壌に蓄積し、地下水の汚染などにつながります。アクアポニックスは排水をしないのでその心配がない。
また有害や農薬などは使用しないため、生物の多様性の損失を阻止し、生態系の保護・回復に貢献できる。
全 17 ゴールのうち 11 ゴールの達成にアクアポニックスで貢献できると考えています。
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