魚で野菜を育てるアクアポニックスですが、何の野菜が育てられるか、相性の良い野菜が何かわからない方におすすめです。
今回はアクアポニックスで育てることのできる特におすすめの野菜を紹介します。
その前に、実はアクアポニックスでは野菜(葉物、実物、根菜)、ハーブ、果樹、花きや観葉植物までほぼすべての植物を育てられます。
理論上システム、環境さえ整えば、果物なども栽培することができます。
ただ、営農として考えた場合では、果樹などは収穫までに時間がかかるので、商業ベースでは収穫の回転数の高いリーフレタスなどの葉物野菜を育てることが多いです。
■アクアポニックスの大まかな栽培システムとして
・水耕栽培システム(DWC、NFT)葉物野菜に向いている(主にビジネスなどで採用)
・培地システム(メディアベッド)葉物・実物、観葉植物(主に家庭菜園などで採用)
の2種類あります。
システムについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
■おすすめの葉物、ハーブ類(水耕栽培、培地向き)
・リーフレタス(生育適温 15 ℃~20 ℃)
アクアポニックスといえば。というくらいの代表種
リーフレタス(玉レタスのように結球しないレタスの種類)
サニーレタス、ロメインレタス、サラダ菜など主に生のままで食べられます。
・空心菜 エンツアイ(生育適温 25 ℃~ 30 ℃)
高温多湿の中国南部や東南アジア原産のため、暑さ強い種類です。
リーフレタスなどの葉物野菜が育てにくい夏の時期におすすめです。
・シソ (生育適温 20 ℃~ 25 ℃)
日本の食卓にかかせない和ハーブです。わき目から次々と葉っぱがでてきます。
・パクチー コリアンダー(生育適温 15 ℃~ 20 ℃)
独特な香りのパクチーは好き嫌いが分かれますが、水耕栽培と相性がよく、よく繁茂します。
・スイスチャード(育成適温 15 ℃~ 20 ℃)
ほうれん草の仲間のスイスチャードは別名『不断草』と呼ばれ、育成適温は 15 ~ 20 度とされていますが、寒さ暑さにも強く、ビニールハウスや温暖地での露地栽培ではほぼ1年中育てることができます。
スイスチャードはカラフルな葉脈や茎が特徴的で、βカロテンやビタミン E などの抗酸化成分などが豊富に含まれています。
食味はほうれん草に似ています。
■おすすめ実物野菜
(主に培地向き、水耕の場合は支柱やネットなどが必要です)
・ミニトマト (生育適温 25 ℃~ 30 ℃)
みんな大好きミニトマトは家庭菜園で人気No.1の野菜です。
・きゅうり、ゴーヤ(生育適温 18 ℃~ 28 ℃)
大きくなりすぎると食味が落ちるので、収穫のタイミングに注意しましょう。
・ビーツ(生育適温 15 ℃~ 20 ℃)
※肥大化した根を食べるので培地がおすすめ
てんさい糖の原料となるテンサイの仲間です。食べるとほんのり甘く、栄養豊富でその色から『食べる血液』とも呼ばれています。
ビーツは生のままでも火を通しても食べられます。
・観葉植物
・ポトス
日陰でも育成できる観葉植物です。
冬の時期には休眠期に入るので、植える場合は暖かい時期にしたほうが良いです。
・ガジュマル
独特な根を持ち、幸運をもたらすという『キムジナー』と呼ばれる精霊が住むと言われています。また多幸の木とも呼ばれています。
剪定に強い品種ですが、熱帯原産の植物のため、温度管理に注意が必要です。
・ワイヤープランツ
細いワイヤーのような茎が特徴的な植物です。
日なた、日陰でも育ち、耐寒性、耐暑性もある育てやすい品種です。
今回はアクアポニックスで育てられる代表的な野菜・観葉植物を紹介しました。
それぞれに適した気温などがありますので、時期などに気を付けながら野菜を選びましょう。
コメント