アクアポニックスを運用していくなかで、エサやりや硝酸塩などの水質チェックをしていて光もあるのに植物が育たない、異常がでる。などで困っている人はいませんか?
アクアポニックスでは魚の排泄物をバクテリアが野菜の栄養に分解しますが、それだけでは不足してしまう栄養素があります。植物を健全に育てるためには、不足している栄養素は補わなければなりません。
今回はアクアポニックスで不足しがちな栄養素を解説します。
まず初めに植物の育成に必要なものを説明します。
光、水、二酸化炭素、温度、湿度、栄養素、適切なPHなどが必要になります。
・植物とPHの関係
高すぎるまたは低すぎるPHは植物が栄養を吸い上げるのを阻害します。
植物の種類によって適するPHは異なってきますが、おおむね 5.0 から 7.0 の範囲におさまります。
例)PHが高すぎると、鉄とマンガンが化学反応を起こし、植物が吸収することができない物質になってしまう。など
・PHなどの水質チェックに関してはこちらをご覧ください。
栄養素について
植物に必要な必須元素は 17 種類で、そのうち 9 種類が必須元素、8 種類が必須微量元素です。種類によって要求量は異なりますが、植物であれば、これは土でも水耕栽培でも、はたまたアクアリウムでの水草でも変わりません。
・必須多量元素
窒素、カリウム、リン、炭素、水素、酸素、カルシウム、マグネシウム、硫黄
特に窒素 ( N ) 、カリウム ( P ) 、リン ( K ) の3種類は植物の三大栄養素です。
窒素=葉肥、カリウム=根肥、リン=根肥とも呼ばれます。
『N・P・K』=『は・み・ね』と覚えると良いです。
・必須微量元素
鉄、モリブデン、亜鉛、銅、マンガン、ホウ素、ニッケル、
アクアポニックスで不足しがちな栄養素はカリウム、鉄、カルシウムです。
他にもリン、マグネシウムなどありますが、まず疑うべきはこの3種類を疑いましょう。
この栄養素は魚の排泄物だけで補うのは難しいので、植物の葉などに異常が起こった場合には栄養素を添加する必要があります。
不足する栄養素の添加方法は2つ
・不足している栄養素をそれぞれに添加する
・複数の栄養素が入っているものを添加する
✓栄養素ごとの添加
ここでは趣味レベルなどの小さい規模でも使いやすい商品を紹介します。
(アクアポニックス以外にもアクアリウムやプランターなどの家庭菜園においても使える商品たちです。)
・メネデール→鉄分(Fe)補給
メネデールはキレート化された2価鉄イオンを含んだ植物活力剤です。
いままでの経験上、鉄(Fe)不足のケースが多いです。
肥料分の、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)が入っていないので肥料でも農薬でもなく『活力剤』に分類されます。
・炭酸カリウム→カリウム(K)補給
炭酸カリウムは食品添加としても使われている製品になります。
カリウムは特に根肥とも呼ばれていて、植物の3大栄養素の1つでもあります。
炭酸カリウムは PH 11 と強アルカリなので、一度に大量に入れてしまうと、急激なPHの変化によって魚がPHショックを受け、最悪死んでしまうので、添加時には注意が必要です。
また炭酸カリウムと硫酸カリウムと似た物がありますが、炭酸カリウムのほうがカリウム成分が多いです。
・炭酸カルシウム→カルシウム(Ca)
炭酸カルシウムも食品添加物としても使われています。こちらも同様にPHをあげてしまうので、添加量には注意が必要です。
また牡蠣殻や卵の殻などでもカルシウムを補うことができますが、入れっぱなしにするとこちらもPHをあげてしまうので気を付けましょう。
✓複合栄養素の添加
植物の活性に有効な 20 種類以上のミネラルや、ビタミン、アミノ酸などを含む 100% 天然素材で作られた活性剤。
✓活力剤の添加
活力剤といえばこちらです。家庭菜園からプロの農家まで。
農薬でも肥料でもなく植物活力液という立ち位置で、植物を活性化させる栄養液です。
HB-101は、杉、桧、松、オオバコより抽出した植物の栽培のための天然植物活力液は 安全・無害で化学肥料を使いたくない方、減農薬栽培や有機栽培にピッタリです。
一般的な土での栽培はもちろん水耕栽培、観葉植物やアクアリウムにも使用可能です。
価格に関しては一見高価ですが、希釈率が1,000倍~10万倍です。
1,000倍希釈にするなら水1Lに対してたった1㏄なので1度購入すると長期的に使用することができます。
≪送料無料≫プロも愛用の人気植物活力液!全ての植物にオススメ。植物を超元気にする天然植物活力液「HB-101」。
植物本来の力を最大限に引き出せます。
■栄養素添加の際の注意点
・そもそも全体的な栄養が足りていない
不足しているのは鉄・カリウム・カルシウムとは限りません。
そもそもの魚のエサの量(魚の量)が不足しているケースもあります。
エサは十分だが、魚の量が少なすぎる、野菜の数が少なすぎるなど。
水質チェックで硝酸塩などの数値を把握し、エサの量が合っているか確認しましょう。
・栄養素の入れすぎ
それぞれの栄養素には適量があります。カリウム、カルシウムは多量必須元素なので、少しくらい入れすぎても消費できる範囲は広いですが、鉄は微量必須栄養素なので入れすぎると過剰摂取になり、成長を阻害してしまいます。1 mg ~ 5 mg / L くらいで十分と言われています。
アクアポニックスで不足しがちな栄養素とその対策を解説しました。趣味用などの小規模レベルであれば栄養不足が発生してからでも遅くはありません。早期発見、早期対応をするためにも日頃の観察や、水質などの管理が大切です。
≪送料無料≫プロも愛用の人気植物活力液!全ての植物にオススメ。植物を超元気にする天然植物活力液「HB-101」。
植物本来の力を最大限に引き出せます。
あなたもアクアポニックスをはじめてみませんか?
基本的な知識を理解することができれば
実はそれほど難しい技術はいりません。
あなたも魚で安心安全な野菜をそだててみませんか?
コメント